北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。
地図帳はたのしい。

学校の教材としてお世話になって以来、すっかりその存在すら忘れていた「地図帳」をテレビのかたわらに置くようになったのは、塾のセンセイをなさっている常連のお客様のすすめがあったからにほかならない。たとえばテレビのニュースなどでどこか「地名」がでてきたとき、かたわらの地図帳をめくってその場所をたしかめてみる。するとテレビの映像とあいまって、その「見知らぬ土地」がなぜだかぐっと身近な場所に感じられてくるのだ。ときには無性に旅心をかきたてられ、あてのない旅の計画など夢想してみたり。 

たとえば、いまだったら「ワールドカップ」。先日、韓国と戦って惜しくも敗れた「トーゴ」、生まれてはじめて耳にする国名である。さっそく、「トーゴってどこよ?」と思いながら地図帳をめくる。その国はアフリカにあった。ちいさな、ちいさな国である。550万人ほどの人口はほぼフィンランドと同じだが、面積はというとフィンランドの1/7程度。あふれかえる人波が、かれらのドリブルの技術を高めたのだろうか?

きのうはきのうで、エクアドルとコスタリカとのゲームがあった。エクアドルもコスタリカも、どちらもコーヒーの原産地としておなじみである。コスタリカは中米、エクアドルは南米、赤道直下の国。中米も南米も、日本からすれば遠いことに変わりはなく思わず混同しそうになる。だが、中米と南米では「コーヒー」だって味がちがう。フィールドを駆け回る選手たちの姿も微妙に異なっていて当然だ。

地図帳にはまた、思いがけぬすてきな発見もある。オセアニアあたりの地図をながめているときだった。発見したのは、こんな名前の場所。エロマンガ島。どんな「島」なんだ、いったい。オランダにあるという「スケベニンゲン」とならんで、ぼくがもし「中学生」だったなら、ネタにしたい、クラスの「人気者」になりたい、ただそれだけのために「夏休みに行きたい場所ベスト1」である。中学生でないのがかえすがえすも残念だ。ただし二学期からのアダ名は、「スケベ人間」もしくは「エロマンガ」になることまちがいなし、だが。

こんな調子で、日々アームチェアトラベラーの《旅》はとまらない。ぜひ一家に一冊、地図帳を!

今がわかる時代がわかる世界地図 (2006年版) 今がわかる時代がわかる世界地図 (2006年版)
正井 泰夫、成美堂出版編集部 他 (2005/12)
成美堂出版

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