札幌にはいい喫茶店が多いらしいーなにかの折に、ふと耳にするそんな台詞。『さっぽろ喫茶店グラフィティー』という本を読んでいたら、またそんな言葉を思い出した。
この本に登場する「喫茶店」はざっと50軒あまり。そのほとんどは札幌で青春時代をすごし、タウン誌の編集長もつとめた著者にとって思い入れのある、70年代から80年代にかけて札幌のまちを彩った喫茶店である。
読んでいてまず驚かされるのは、どの喫茶店もたいへんユニークで個性にあふれていること。それが「札幌」という場所のせいなのか、時代のせいなのか、はたまたその両方なのか、判然とはしない。ただ、いま自分が生きている時代、場所について、ひとはふつう俯瞰する眼を持ち合わせてはいないものだ。案外、こうして時を経て整理し直すことではじめて明らかになることなのかもしれない。
そしてもうひとつ、多くの店のオーナーが、コーヒーの味についてひとかたならぬ「こだわり」を持っていること。しかも時代は「喫茶店」という業態の全盛期、一日15回転(!!!)などというほとんど「天文学的数字」のような狂騒の中でなお、けっしてその「軸」だけはブレていないのはまさに札幌の「喫茶人」の気概であると同時に、よい店を育てる札幌のひとびとの質の高さといえるかもしれない。
余談だが、個人的に気に入ったのは「act:(アクト)」という名のジャズ喫茶。オープンは1970年、内装はなんと内田繁。そのむかし、ぼくが夢想した架空のジャズカフェのイメージにあまりにもぴったりなのだ!スゴイ!行ってみたかった。
この本に登場する「喫茶店」はざっと50軒あまり。そのほとんどは札幌で青春時代をすごし、タウン誌の編集長もつとめた著者にとって思い入れのある、70年代から80年代にかけて札幌のまちを彩った喫茶店である。
読んでいてまず驚かされるのは、どの喫茶店もたいへんユニークで個性にあふれていること。それが「札幌」という場所のせいなのか、時代のせいなのか、はたまたその両方なのか、判然とはしない。ただ、いま自分が生きている時代、場所について、ひとはふつう俯瞰する眼を持ち合わせてはいないものだ。案外、こうして時を経て整理し直すことではじめて明らかになることなのかもしれない。
そしてもうひとつ、多くの店のオーナーが、コーヒーの味についてひとかたならぬ「こだわり」を持っていること。しかも時代は「喫茶店」という業態の全盛期、一日15回転(!!!)などというほとんど「天文学的数字」のような狂騒の中でなお、けっしてその「軸」だけはブレていないのはまさに札幌の「喫茶人」の気概であると同時に、よい店を育てる札幌のひとびとの質の高さといえるかもしれない。
余談だが、個人的に気に入ったのは「act:(アクト)」という名のジャズ喫茶。オープンは1970年、内装はなんと内田繁。そのむかし、ぼくが夢想した架空のジャズカフェのイメージにあまりにもぴったりなのだ!スゴイ!行ってみたかった。
![]() | さっぽろ喫茶店グラフィティー 和田 由美 (2006/01/10) 亜璃西社 この商品の詳細を見る |

