北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。
月曜日は「店休日」。心おきなくワールドカップ決勝戦を観戦できる。午前中「鍼」に行かなければならないけれど、睡眠時間もつぎはぎでどうにか6時間弱くらいは確保できそうだ。ところが、疲れと蒸し暑さからくる寝苦しさとで、なかなか思うように寝つけない。おまけに試合は延長戦、PK戦ともつれこみ、予定時間を一時間もオーヴァー。けっきょく、実際にとれた睡眠はというと4時間にも満たないありさま。それでもなんとか布団から這い上がり「鍼」へと出かけたのだが。

「鍼」へ行ってまずさいしょにおこなわれるのは「脈診」と呼ばれるもの。患者の両腕の「脈」を手でおさえ、「脈」の状態から身体の調子を読み取るという行為である。ぼくの「脈」に触れた先生はこちらからはなにひとつ言わないにもかかわらず、こんなふうに指摘するのであった。

ん?!サッカー観たでしょ?

ハ、ハーッ、おみそれいたしましたっ、そのとおりでございます〜。なんでも、いつもより「脈」が弱く沈んでいるので「さては」と思ったらしい。どうやら、こちらがどんなにとぼけたところで、勝手に「脈」のほうでペラペラとしゃべってしまっているという話らしい。

たとえば、仮に突然こんなことを言われたとして、ひとはぼくにどう反応しろというのか?

きのうの晩ごはん、酢豚でしたね?
年甲斐もなく恋をしていますね?

はたまた、

駅前で拾った千円、ネコババしましたね?

ああコワイ、ほんとうにコワイ。どうすれば手に入れることができるのだろう、「ポーカーフェース」ならぬ「ポーカーボディー」を。

※「サッカー」の話以外はフィクションですよ。念のため。