北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。
このごろ、周囲のひとから「ディープインパクト、残念だったねぇ」とよく声を掛けられるのは、もちろん、みんながぼくの「競馬好き」を知っているからにちがいない。

結論からいえば、ほんとうに残念、これにつきる。「ディープインパクト」の関係者のみならず、おそらく日本のすべての競馬ファンは心のどこかで(しかも相当の確率で)ディープインパクトの「凱旋門賞」制覇を確信していたはずだから、である。レース後TVに映った武豊の表情は「険しい」というよりはむしろ「茫然自失」といった感じで、その表情がかえって、いかに彼が勝利を確信してこのレースに臨んだかを浮き彫りにしていた。

注)以下、「競馬」に多少なりとも関心のある方のみお読みください(笑)

それにしてもディープはなぜ負けたのか?

レース直後、なんども繰り返されるリプレイの映像をみながらずっと首をひねっていた。足りなかったのは(つまり、それが「敗因」ということになるのだが)、いわゆる「二の足」、つまり最後の直線でのもうひと伸びだった。こういう場合、ふつう直線にいたるまでの道中になんらかの理由があるものなのだが、リプレイをみたかぎりでは原因らしきものは見あたらない。優勝候補の人気馬(すべて古馬)がことごとく沈没し、ダークホースの「三歳馬」が1、2着を占めたことから判断するなら、やはり敗因は「斤量」にあったとしか思えない。

今回の「凱旋門賞」では、三歳馬が56kgの斤量に対して、四歳以上の古馬が背負うのは3.5kg重い59.5kg。ちなみに、いままでディープインパクトが背負った最高の斤量は58kgだから、ふだんよりも1.5kg重い斤量での戦いだったわけだ。三歳馬と四歳馬で3.5kgもの斤量差をつけるというのがはたして妥当かどうか(日本のG1レースではふつう2kg差)、最近の「凱旋門賞」ではことごとく四歳馬が敗れ三歳馬が勝っているという事実からみても、今後再考すべき課題だと思う。

ただし敗れたとはいえ、さすがは「ディープインパクト」と思わせる感動的なひとコマもあった。ゴール前での叩き合いでいちど先頭を奪われた後、一瞬もういちど差し返しているのだ。バテバテになりながらも最後にみせたすさまじい勝負根性、これこそが勝負のために生まれてきたサラブレッドだけがもつうつくしい本能にほかならない。星飛雄馬が「ど根性」で「消える魔球」を開発し、フィンランド人がフィンランド版「根性」である「シス」の力で大国からの独立をなしとげたように、ディープインパクトが「凱旋門賞」を制することはできなかったけれど、その姿は感動的で崇高ですらあった・・・

ところで、このブログって、いったいなんのブログだったっけ?