年の瀬の街かどで、おもしろいものを目にした。
紺色にちかいブルーの野球帽。被っているのは七十くらいの男性だ。なにがおもしろかったのかというと、その帽子のまんなかについているロゴマーク(dj hondaのキャップを例にとると「h」がついている部分。それはそうと、なぜ競馬場にゆくとdj hondaのキャップを被っているおじさんがたくさんいるのだろう?)が異彩を放っていたからである。そこにはくっきりと白い文字でこう書かれていた。
鮎
鮎?アユ??あゆ???どういう帽子なのだいったい?まさか「鮎」といっても「浜崎あゆみ」のことではないだろう。だって渋すぎるもん。ならば、鮎釣り大会で優勝した記念品、とか?でもそこには年号を示す数字も、主催者らしき名称(日本鮎釣り愛好会、略してJAFCなど)も書かれていない。あるのはただ「鮎」の一文字のみ。となればやはり自作のオリジナル「鮎」キャップだろうか。もし街でこんな帽子を被っているひとをみかけたら、鮎釣りファンなら誰だっていてもたってもいられずつい話しかけてしまうことだろう。帽子の作者にして持ち主は、それを狙っているのだ。
おなじ鮎釣りファンに話し掛けてほしい。願わくば鮎釣り仲間になってほしい。これぞまさしく「友釣り」の原理である。いかにも鮎釣り愛好家が考えそうなことだ。
ただ、気になることもある。ぼくがその帽子を目にしたのは斜め四十五度の角度から、しかも時間にしたらわずか一秒ほどのことにすぎない。あるいは目の錯覚ということもある。にしてもだ、「鮎」と見間違えるロゴマークがそんなにもあるものだろうか?
鮖(かじか)
確かに見間違えるかもしれないが、ますますなんのことやらわからないのである。
紺色にちかいブルーの野球帽。被っているのは七十くらいの男性だ。なにがおもしろかったのかというと、その帽子のまんなかについているロゴマーク(dj hondaのキャップを例にとると「h」がついている部分。それはそうと、なぜ競馬場にゆくとdj hondaのキャップを被っているおじさんがたくさんいるのだろう?)が異彩を放っていたからである。そこにはくっきりと白い文字でこう書かれていた。
鮎
鮎?アユ??あゆ???どういう帽子なのだいったい?まさか「鮎」といっても「浜崎あゆみ」のことではないだろう。だって渋すぎるもん。ならば、鮎釣り大会で優勝した記念品、とか?でもそこには年号を示す数字も、主催者らしき名称(日本鮎釣り愛好会、略してJAFCなど)も書かれていない。あるのはただ「鮎」の一文字のみ。となればやはり自作のオリジナル「鮎」キャップだろうか。もし街でこんな帽子を被っているひとをみかけたら、鮎釣りファンなら誰だっていてもたってもいられずつい話しかけてしまうことだろう。帽子の作者にして持ち主は、それを狙っているのだ。
おなじ鮎釣りファンに話し掛けてほしい。願わくば鮎釣り仲間になってほしい。これぞまさしく「友釣り」の原理である。いかにも鮎釣り愛好家が考えそうなことだ。
ただ、気になることもある。ぼくがその帽子を目にしたのは斜め四十五度の角度から、しかも時間にしたらわずか一秒ほどのことにすぎない。あるいは目の錯覚ということもある。にしてもだ、「鮎」と見間違えるロゴマークがそんなにもあるものだろうか?
鮖(かじか)
確かに見間違えるかもしれないが、ますますなんのことやらわからないのである。
