『プロフェッショナル』というテレビ番組に指揮者の大野和士さんがとりあげられていた。大野さんといえば、かつてこんなことがあった。
かつてはたらいていた職場で、昼休みから戻ってみると、となりのデスクに大野和士が座っていた。
夢ではなくて、ほんとうにあったお話。まったく考えられないシチュエーションではないとはいえ、えらくビックリしたのを憶えている。その会社に入るよりはるか以前から、ぼくは彼のファンだった。彼がタクトをとる都内でのコンサートは、ほとんどすべてといってよいほど足を運んでいたくらいだ。ビックリしたのも無理はない。たしか入社して一年目くらいの出来事だったろうか。そのときは心から「この会社ではたらいていてよかった」と思ったものだ。舞い上がっているぼくのかたわらで、席を奪われた女の子(筋金入りの短気)が鬼のような形相で彼の背中をにらみつけていたのが忘れられない・・・。
それとはべつにやはり、「この会社ではたらいてよかった」と思ったことがもうひとつある。入社当時事務所によく、ゴダールをはじめヌーヴェル・バーグの字幕翻訳でおなじみの寺尾次郎氏が現れたことである。でもぼくにとっては、寺尾さんといえばなんといっても「シュガー・ベイブの寺尾サン」としてこれまた眩しい存在なのだった。さっそく、寺尾氏のことをよく知る同僚に「あの人って、シュガーベイブの寺尾サンですよね!」と確認したところ、「はぁ?」と怪訝そうな顔をした後、「でも、おたくだよ、アハハ」といなされてしまった。
まあ、それでもとにかく、そんなことがあったからこそ八年間のサラリーマン生活もそれなりに実り多いものだったといまは思ったりもするのである。
かつてはたらいていた職場で、昼休みから戻ってみると、となりのデスクに大野和士が座っていた。
夢ではなくて、ほんとうにあったお話。まったく考えられないシチュエーションではないとはいえ、えらくビックリしたのを憶えている。その会社に入るよりはるか以前から、ぼくは彼のファンだった。彼がタクトをとる都内でのコンサートは、ほとんどすべてといってよいほど足を運んでいたくらいだ。ビックリしたのも無理はない。たしか入社して一年目くらいの出来事だったろうか。そのときは心から「この会社ではたらいていてよかった」と思ったものだ。舞い上がっているぼくのかたわらで、席を奪われた女の子(筋金入りの短気)が鬼のような形相で彼の背中をにらみつけていたのが忘れられない・・・。
それとはべつにやはり、「この会社ではたらいてよかった」と思ったことがもうひとつある。入社当時事務所によく、ゴダールをはじめヌーヴェル・バーグの字幕翻訳でおなじみの寺尾次郎氏が現れたことである。でもぼくにとっては、寺尾さんといえばなんといっても「シュガー・ベイブの寺尾サン」としてこれまた眩しい存在なのだった。さっそく、寺尾氏のことをよく知る同僚に「あの人って、シュガーベイブの寺尾サンですよね!」と確認したところ、「はぁ?」と怪訝そうな顔をした後、「でも、おたくだよ、アハハ」といなされてしまった。
まあ、それでもとにかく、そんなことがあったからこそ八年間のサラリーマン生活もそれなりに実り多いものだったといまは思ったりもするのである。
