北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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「出雲へ行くのなら、一畑電車にゆられてのんびり行くのがおすすめ」とは、地元出身のデザイナーアリタマサフミさんからのアドバイス。その理由は、二輛編成のかわいい電車が出発してすぐにわかった。車窓に延々とつづく見事な宍道湖の眺望は、まさに、湖畔をなぞるようにして走る一畑電車ならではのものだ。
一畑その1

海とは異なり、湖にはどこか「母性」を思わせるところがある。おだやかで深々とした「母性」をその中心に抱く土地、それが松江であり、出雲なのである。

ところで、窓上広告といえば、東京では「英会話スクール」だとか「転職情報誌」だとか、要は「あなたの人生、本当にこのままでいいの?」と焦らさせるものばかりである。もちろん、ここ神話の国でそんな不粋な広告を目にすることはない。見上げればそこにあるのは、出雲神話をモチーフとしたイラストレーション。
出雲神話


それにしても、一畑電車の運転手はよくはたらく。ワンマンカーの上、いまだ多くの駅が無人駅のため検札や精算をすべてひとりでこなす。ときには運転室から飛び下り、ホームでお客になにやら声をかけたりもする。おまけに、途中でスイッチバックがあるため、最後尾まで移動して運転を続けるのだ。のどかな風景の中のんびりと走る電車の運転士は、案外忙しかった。

途中一回の乗り換えを経て、約一時間ほどで終点の「出雲大社」駅に到着。
一畑電車

出雲大社のお膝元にもかかわらず、昭和初期に建てられたという「出雲大社」駅の駅舎は擬西洋風のモダンなつくり。壁には、ご丁寧なことにカラフルなステンドグラスまではめこまれている。
大社駅

そのため、改札を出た客たちはみな口々にこんなふうに叫んでいた。

欧米か!(←ウソ。)

ちなみに、大社駅で下車した乗客たちを見回してみると、若い女性のひとり客×2、女性同士×2(うち一組は外国人)といった案配で圧倒的に女子率高し!さすがは縁結びの総本山である。なんか、ここの参道でナンパしたらめちゃくちゃ成功率高そうだなぁなんて、そんな罰当たりなことくれぐれも考えないように?!