北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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松江は抹茶色の町だ。江戸時代、茶人のお殿様がいたからにちがいない。じっさい、町をあるいていてやたらと目につくのは和菓子の店、それにお茶屋さんだ。旅の途中、マクドナルドやスタバはいちどだって目にしなかったというのに。

京都、そして金沢と並ぶ「茶の湯」の町として知られるここ松江は、たしかに町全体が抹茶のような深々とした、また清々しい「緑」に覆われていた。
松江の丘

horikawa


松江に茶の湯を広めた不昧公(ふまいこう)こと松平治郷の墓所のある月照寺はまた、「山陰のあじさい寺」としても知られている。天気予報でみた「傘マーク」はいったいどこに消えてしまったのだろう。予想外の夏の太陽に、あじさいの花もなんとなく当惑気味。
あじさい

不昧公の墓所に供えられていた白い百合の花に、これまた鮮やかな緑色したアマガエルを発見。こうやってずっと、雨が来るのを待ちかまえているのだろうか。
アマガエル

ちなみにこれは、その名もずばり「不昧公」というデザート。無糖の抹茶ゼリーに、白玉、あずき、それにアイスクリームがのっている。
不昧公


松江をあるき、その町の空気を吸っていると、ここで抹茶を点てることはごく自然なことと思えてくるから不思議である。それはたぶん松江が、抹茶の色と香りが似合う町だからにちがいない。松江の土にはきっと抹茶がしみこんでいるのだ。

東京に戻ったら、ぼくもいつもコーヒーを淹れているような気分で抹茶を点ててみよう。