夏に松江、そして出雲を旅して以来、どうもすっかり島根づいている。つい先日も、二週連続で松江からお客様が来てくださった。そしてさらに、なんと近所のスーパーで「木次(きすき)牛乳」が売られているのを「発見」してしまったのだ。これはやっぱり「出雲の神様」のお導きだろうか!?

まあ、「木次牛乳」といっても知らないひとのほうが多いだろう。「木次牛乳」を販売している木次乳業は「パス乳」、つまり低温殺菌牛乳の製造販売に早くから取り組んできた島根県奥出雲の乳業会社である。
松江ではコンビニですらふつうに売られている「木次牛乳」だが、残念なことにここ東京ではほとんど目にしない。そもそも、低温殺菌の牛乳じたいごくごく限られたものしか手に入らない。なのに、近場で「木次牛乳」が買えるのだ。エキサイトせずにいられようか(いや、いられまい)。この「ヨロコビ」を誰とも共有できないのが、かえすがえすも残念である。
おまけに、なにげなく目をやると容器の側面にはこんな一文まで。

「北欧人は生乳の天然性を大切にしております。その為、生乳はパスチャライズ牛乳として多く利用しております。」
そうかそうか、「木次牛乳」こそは出雲に息づく北欧スピリットなワケだな、などとひとりごちている今日このごろ・・・。
ところで、ぼくが「木次牛乳」を知ったのは十年ほどまえのこと。たまたま手にしたある本のなかでのことである。北欧で口にした牛乳とくらべて、どうして日本で飲む牛乳にはどこかまとわりつくような後味が残るのか?ふしぎに思って手にとったのが、『日本の牛乳はなぜまずいのか』というその本だった。
読んで納得、日本でふつうに手に入る牛乳のほとんどは、北欧をはじめする欧米とは異なり超高温滅菌処理をほどこした牛乳だというのである。「超高温滅菌乳」は栄養価も風味も劣る反面、滅菌用のパックをつかうことで長期保存が可能になるというメリットがある。にもかかわらず、なぜか日本では超高温で滅菌した牛乳に滅菌用のパックはつかわれていない。となると、「生乳」を超高温で滅菌するメリットは?
と、まあそんなこんなな裏事情(?)がこの本には書かれている。そしてそれに対して、木次乳業をはじめ果敢にも日本に「パス乳」を普及させようと努力してきたひとびとの苦労が描かれていて興味深い。「まずい」と言い切ってしまうところもパワフルな、まさに目からウロコな一冊なのである。

まあ、「木次牛乳」といっても知らないひとのほうが多いだろう。「木次牛乳」を販売している木次乳業は「パス乳」、つまり低温殺菌牛乳の製造販売に早くから取り組んできた島根県奥出雲の乳業会社である。
松江ではコンビニですらふつうに売られている「木次牛乳」だが、残念なことにここ東京ではほとんど目にしない。そもそも、低温殺菌の牛乳じたいごくごく限られたものしか手に入らない。なのに、近場で「木次牛乳」が買えるのだ。エキサイトせずにいられようか(いや、いられまい)。この「ヨロコビ」を誰とも共有できないのが、かえすがえすも残念である。
おまけに、なにげなく目をやると容器の側面にはこんな一文まで。

「北欧人は生乳の天然性を大切にしております。その為、生乳はパスチャライズ牛乳として多く利用しております。」
そうかそうか、「木次牛乳」こそは出雲に息づく北欧スピリットなワケだな、などとひとりごちている今日このごろ・・・。
ところで、ぼくが「木次牛乳」を知ったのは十年ほどまえのこと。たまたま手にしたある本のなかでのことである。北欧で口にした牛乳とくらべて、どうして日本で飲む牛乳にはどこかまとわりつくような後味が残るのか?ふしぎに思って手にとったのが、『日本の牛乳はなぜまずいのか』というその本だった。
読んで納得、日本でふつうに手に入る牛乳のほとんどは、北欧をはじめする欧米とは異なり超高温滅菌処理をほどこした牛乳だというのである。「超高温滅菌乳」は栄養価も風味も劣る反面、滅菌用のパックをつかうことで長期保存が可能になるというメリットがある。にもかかわらず、なぜか日本では超高温で滅菌した牛乳に滅菌用のパックはつかわれていない。となると、「生乳」を超高温で滅菌するメリットは?
と、まあそんなこんなな裏事情(?)がこの本には書かれている。そしてそれに対して、木次乳業をはじめ果敢にも日本に「パス乳」を普及させようと努力してきたひとびとの苦労が描かれていて興味深い。「まずい」と言い切ってしまうところもパワフルな、まさに目からウロコな一冊なのである。
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