北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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脇阪克二 作品集を販売中

女子美アートミュージアムではいま、テキスタイルデザイナー脇阪克二さんの展覧会『北欧の夢 ニューヨークの洗練 日本の情緒』がひらかれています。

脇阪さんは一九六八年、二十四歳で単身フィンランドに渡りマリメッコ社のデザイナーとして仕事した後、ニューヨークのジャック・レノア・ラーセン社やワコールを舞台に活躍、現在は「SOU SOU」のテキスタイルデザイナーをされている方。moi店内のポストカードショップ「kortti」ではその脇阪さんのイラストによるポストカードを常時二十種以上とりそろえ販売しているので、あるいはそうとは知らずに手にされているお客様も多いかもしれません。

さて、moiでは今回の展示にあわせて制作された図録を販売しています。図録とはいえ、アートワーク的にも面白く、六十年代から現在に至る脇阪さんの仕事を一望の下見渡すことができる作品集的内容の濃い一冊となっています。とりわけ、脇阪さん自身による「まえがき」では、フィンランドで過ごした日々がいかに現在に至る脇阪さんの創作活動の「芯」を成してきたかが短い文章のなか控えめにつづられていて個人的に、ちょっとぐっときてしまいました。おすすめです。1,890円(税込)
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愛おしき・・・

いま上映中のスウェーデン映画『愛おしき隣人』。とある街に暮らすひとびとの夢とも現実ともつかない「日常」を、一見ランダムに数珠つなぎにしたかのような不思議な感触をもった作品だ。ちなみにmoiでも、公開にあわせてオリジナルカクテルを提供したりしていることはすでにお知らせしたとおり(吉祥寺経済新聞の記事→●)。

ところで、この作品でとても気になったのは《窓》の存在。モチーフというにはあまりにたよりない感じもするが、各シーンをゆるやかに結ぶ唯一のアイテムとして、それはこちら側とあちら側、日常と非日常、夢と現実とを象徴的に隔ているような印象をあたえる。とはいえ、そのことに思い当たったのはすでに映画を見終わった後のこと。このつかみどころのない作品を、まるで反芻するかのように思い返しているうちふと気づいたのだ。なのでいま、もう一度この映画を見直したくてしかたがない。

オリジナルカクテルの名前「ミッケ」を、映画に登場するロックギタリストからとったのもそのことと大いに関係している。少女アンナのあこがれの対象である「ミッケ」は、映画のなかではけっして多くを語らず、表情も「能面」のように変わらない、どちらかといえば自分の殻に閉じこもっているような人物として描かれている。ところが、そのミッケがみずから「窓」を開け、《祝福》に集まったひとびとに対しあいさつをする印象的なシーンがある。その一陣の爽やかな風のようなワンシーンはまた、思うに、この映画のなかでひとつのおだやかなクライマックスを築いている。カクテル「ミッケ」では、そんな窓からふわっとはいってくる初夏の風を思わせる爽快さと現実のほろ苦さをエルダーフラワーのシロップとピンクペッパーによって表現したつもりである。

1)映画館のスクリーンで『愛おしき隣人』を観る(夢と現実とが頻繁にするりと入れ替わってしまうこの作品は、やはりまずは大きなスクリーンで観てこそハマると思うので)。

2)moiで「ミッケ」を注文する(理由は、特になし)。ちなみにガーデンシネマのある恵比寿から吉祥寺へは、渋谷のりかえで最短29分!

3)時間が経ってから、ふたたびDVDで観る(気になったシーンなど一時停止で確認しながら観ることができるので)。

ぼくがおすすめする、『愛おしき隣人』攻略法だ。
ブログの更新を怠けていたのをちょっと反省しています。というわけで、いまさらながらここ最近のパブリシティ情報を一気にまとめてご案内。すでに終了していたりするものもありあまり意味がないかと思いつつも、いずれなにかの機会に手にとっていただくこともあるかもしれませんからね・・・。とりあえずお知らせまで。

雑誌:
●「TokyoWalker 3/26→4/8」
特集「決定!東京街ー1グランプリ'08」の「住みたい街「住んでよかった街」部門でそれぞれ第一位の「吉祥寺」のページでご紹介いただきました。

●「雑貨カタログ」2008年06月号
「雑貨シティ東京を歩きつくせ!」という特集の中、「吉祥寺」のページでご紹介いただきました。

●「I Me Mine」vol.2 2008年06月号
「北欧のかわいい雑貨」という特集の中、北欧のモノに対する個人的な思い入れについてインタビューを受けさせていただきました。ちなみに使われているフィンランド、スウェーデンの写真はぼくが撮ったものです。

●「MOE (モエ) 2008年 06月号」
特集は「絵本と手作り雑貨のあるカフェへ」。「本好きが集まるユニークなカフェ」というトピックスでご紹介いただきました。

●「スカンジナビアン・スタイル」 Vol.16 [2008Spring]
「Scandinavian Information」のコーナーにて移転情報を掲載していただきました。

●「近代食堂 2008年04月号」
「話題店のデザイン力」というページにて内装インテリアを中心にご紹介いただきました。

●「新しい飲食店開業」2008年04月号
「開業者インタビュー」というページにてカラー見開き2Pでご紹介いただきました。

●「cafe-sweets」 vol.86
特集は「カフェ開業!物件選びのこつとポイント」ということで、移転にともなう物件との出会いという視点から新しい「moi」をご紹介いただきました。

●「カフェ&レストラン 2008年03月号」
移転、リニューアルオープンについて「New Open」というページでご紹介いただいているほか、それに連動して「小さなお店の設計図」というページには「moi」の設計者関本竜太さんのインタビューもあわせて掲載されています。

単行本・MOOK:

●『北欧やすらぎの雑貨 』
京都、神戸とともに吉祥寺を「北欧&ヨーロッパのすてきな雑貨と出会うお散歩MAP」としてクローズアップ。「moi」も紹介していただいています。

●『北欧のかわいいカフェ雑貨』
北欧ヴィンテージのカップ、やかん、お皿、トレーなどを紹介する一冊。「moi」はフィンランドのアロマティー「NORDQVIST」とともに登場しています。

●松井一恵著『多摩おさんぽ日和―かわいいおやつと雑貨とお酒と』
多摩エリア(おもに中央線沿線)のカフェや雑貨店、レストラン、バーなどをお散歩しながら紹介してゆく楽しい一冊。「moi」は「吉祥寺駅」編に登場。「国立駅~谷保駅」編ではWILL cafeさんのかわいいお店も紹介されています。

新聞:

「日経MJ」08.4.13付
「TREND BOX」というコーナーにて、手紙を書くことのできるカフェとして紹介していただきました。

インターネット:

キリンラガービールのウェブマガジン「e-days」内の「東京 大人の遊び場」にて取り上げていただきました(こちらをクリック→●)。日本のポップス、ロックシーンを作り上げた伝説のミュージシャンへのインタビューなど、「温故知新」というか、なかなか読み応えのあるコンテンツです。ほかにも、片岡義男による植草甚一とジャズについての回想など。

「吉祥寺経済新聞」にて、スウェーデン映画『愛おしき隣人』の公開を記念したオリジナルカクテル《ミッケ Micke》をとりあげていただきました(こちらをクリック→●)。映画公開期間中のご提供ということで、いまのところ6月初旬くらいまでを予定していますのでお早めにどうぞ。

大人の女性のためのポータルサイト「カフェグローブ」内の特集《日本で楽しむお手軽ヨーロッパの旅》に「moi」が登場しています。紹介された四カ所のうち二カ所が「吉祥寺」、スウェーデン料理の「アルトゴット」さんと「moi」の間はわずか2、30メートルといったところ。ボスニア湾よりはるかに近い!?

ラジオ:

●J-WAVE「GOOD MORNING TOKYO」(4/29オンエア)
番組内「 TOKYO DISCOVERY」というコーナーにてご紹介いただきました。レポーターは安部沙織さん。

●FMヨコハマ「RADIO DOCK」(4/29オンエア)
番組内のコーナー《news bon voyage》にてご紹介いただきました(こちらをクリック→●)。ナビゲーターの渡辺麻耶さんが来店されその場で収録という展開に、いまだかつてないほど長い時間マイクに向かってしゃべってしまいました(汗)。ちなみに渡辺さんはお仕事でフィンランドに行かれた経験があるそうです。

雑誌連載:岩間洋介(moi)+林 伸次(bar bossa)「CAFEをやるひと×BARをやるひと」

●「カフェ&レストラン 2008年 03月号」
#13『事業拡大』というテーマで、岩間は「moi」引っ越しにまつわる一部始終を赤裸々に(?)書きつづってます。

●「カフェ&レストラン 2008年 04月号」
#14『ワインと恋とコーヒーと』。映画や小説の中で出会った「コーヒーと恋愛」について思いつくまま書いてます。

●「カフェ&レストラン 2008年 05月号」
#15のテーマは『3つ挙げよ』。「記憶の中の店」「旅先で出会った店」「フィンランド&ブラジルの好きな店」をそれぞれが挙げています。「ははん」と頷いたり意外に思ってみたり・・・

●「カフェ&レストラン 2008年 06月号」
『店の道具へのこだわり』が#16のテーマ。でも、ふたりとも案外こだわりのないひとだったりするのですが。日置由香さんのイラストは、「moi」に来たことのあるひとならきっと思わずニンマリするはず。
ついこのあいだのことだ。あるお客様からこんなふうに尋ねられたのだった。

「あの、シナモンロールはありますか?」
「はい、平日の月、水、金曜日にお召し上がりいただけます」

「そうですか。じゃあ、おにぎりは?」
「えっと・・・ちょっとおにぎりは・・・やってないんですけど」

映画はおそろしい。ていうか、いったいどんな噂がたっているんだ!?そのうちおにぎりを出さなきゃならない日がやってくるのか?いや、ないな、絶対に。
beautopia

すっかり更新を怠けている。書きたいことはたくさんあるし、最近は書く時間がないと言うほど忙しくもないのだけれど、たとえどんな駄文にせよ(ぼくの場合)「書く」にはそれなりの時間と集中力を要するものだということをあらためて自覚した次第・・・。

ところで、ジャズを中心に幅広く活動されているピアニストの新澤健一郎さんが、ここ数年フィンランドのギタリストニクラス・ウィンターとフィンランド、そして日本のステージで共演を重ねていることは新澤さん本人の口から聞いてはいたのだけれど、つい最近そのコラボレーションの成果ともいえるCDがリリースされた(フィンランド大使館のニュースリリースでも紹介されていたので目にしたひともいるかもしれない)。

ニクラス・ウィンター(Niklas Winter)のアルバム『Beautopia』がそれで、新澤さんは全11曲中7曲でピアノ、そしてキーボードを弾いている。フィンランドからはユッカ・エスコラ(Tp)、セヴェリ・ピューサロ(Vibe)らThe Five Corners Quintetのメンバーも参加しておりいわゆる「ジャズ好き」ならずとも興味を惹かれるところ。ぼくはこの手のサウンドにけっしてふだんから親しんでいるわけではないが、この『Beautopia』はThe Five Corners Quintetをはじめとする一連のヘルシンキ発のクラブジャズと比べるとより「室内楽的」な緻密さ、そして親密さを感じさせてくれる。

それにもうひとつ、ぼくには思い出したことがある。初めて訪れたヘルシンキで、真夜中近くに半分迷子になりながら散歩したときのことを、だ。まだまだ吐く息は白く、街は見慣れた東京とは比較にならないほどに暗かった。石畳の舗道は、歩くたび足下から小さな「違和感」をコツコツと伝えてくる。そしてこの「違和感」は、アスファルトの舗装に慣れた旅人に異国の土地にいることをコツコツと執拗に思い知らせるのだった。硬質な抒情?なぜかはわからないのだが、ニクラス・ウィンターのCDを聞きながら不意に、ぼくはあの「心細い散歩」のことを思い出したのだ。

それにしてもなんとタイムリーなことだろう。スペシャルゲストとしてそのニクラス・ウィンターをフィーチャーした新澤健一郎トリオのライブが都内でおこなわれる。

あさって5/26(月)が丸の内「コットンクラブ」、そして5/29(木)が大泉学園のジャズスポット「in F」である。店さえなければ、なにはさておきぼくも駆けつけるところなのだけれど。お時間のあるかたは、ひとまずあまりむずかしいことは考えず、日本とフィンランドのミュージシャンが織りなす「3+1」の愉悦をぜひ体感していただきたいのです。
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