北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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今年もそういう季節になりました。

雑誌「Hanako」2009年3/12号は特集「吉祥寺案内」です。

老舗からニューオープンのショップまで、あいかわらず吉祥寺散歩のガイドブックとしては最強のラインナップとなっています。

去年はまだ移転後まもなかったところに、New Openということでかなり大きな記事で紹介いただいた関係で掲載後はしばらくひたすら大変だった記憶しかないのですが、ことしは(おそらく)そんなこともなく、平常心で(?)お客様をお迎えできるものと思ってます!?

なお、「吉祥寺カフェ探訪」というページ内での掲載になっておりますので、機会がありましたらぜひ手にとってみて下さい。

Hanako (ハナコ) 2009年 3/12号 [雑誌]Hanako (ハナコ) 2009年 3/12号 [雑誌]
(2009/02/26)
不明

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ありがとうございます。おかげさまをもちまして定員に達しましたため、いったん応募を締め切らせていただきます。

なお、キャンセルなどが出た場合は、あらためてこちらでご案内させていただきます。


event0315

来月、3/15(日)夕刻よりイベントをおこないます。

「フィンランドのカフェ」や「フィンランド人とコーヒー」といったテーマでお送りするトークイベントなのですが、今回、ワタクシmoi店主こと岩間がお話しさせていただくことになりました。


なんでこんなことになっちゃったかと言いますと、、、

じつは、ふだんから人前で話すような機会はできるかぎり避けてきたのですが(理由は、ぼくが出演したラジオ番組を耳にされた方かならきっと想像つきますよね)、フィンランドの紅茶「NORDQVIST」を日本に紹介し、また北欧買い付けツアーなども実施されているTRADE WINGの田中裕美子さんから「北欧カフェのマスターの口から、フィンランドのコーヒーやカフェについて直に聞きたいと思ってる人がきっといるはず」とおだてられ(?)、それでも躊躇しているとついに痺れを切らして「じゃあ、わたしがインタビュアーやりますからっ」と、みずから「進行役」まで買って出ていただいた手前さすがに逃げられなくなった(?)、というのが真相。

とはいえ、決まったからには

カフェのマスター視点でみたフィンランドのカフェやフィンランド人にとってのコーヒーについて、またそれがどんなかたちでいまのmoiに反映されているか

といったことなど、この機会に知っていただければなあと思ってます。もちろん、今回の結果いかんではこれが最初で最後(笑)になるかもしれませんが・・・。

なお、最新のヘルシンキ事情やおすすめスポットについては裕美子さんがみなさんの質問にビシッと答えてくれることと思いますので、これからフィンランドへの旅行を計画しているという方もぜひふるってご参加ください!



moi店主によるフィンランドのコーヒー&カフェ座談会

日  時 2009年3月15日(日) 18:00~19:30 (open 17:45)
会  場 moi(吉祥寺)
入場料 2,500円(NORDQVISTアロマティー+シナモンンロール付き)
出 演 岩間洋介(moi)
    田中裕美子(きき手、TRADE WING)

※フィンランドのカフェのお話ということで、今回はフィンランドでも人気のアロマティーとシナモンロールを召し上がっていただく予定です。ちなみにシナモンロールは、ひろ子さんによるカレリア地方仕込みの本場の味(?!)となっています。お楽しみに。

lokki
photo : Yumico(C)
hanawaa

やってしまった。


朝、店に着くなりドリップポットを家に忘れてきたことに気がついたのだった。きのうティンバーヤードさんを出るときには、「だいじな商売道具を忘れたら大変」などと言いながら荷物に詰め込んだのは憶えているから、自宅でバッグの中身を入れ替えるときうっかり入れ忘れたらしい。さっそく仕込みのときから困ってしまった。

家にドリップポットを忘れてきてしまったカフェのマスター

をべつの言い方でたとえてみれば、こんな感じじゃないだろうか?

家にギターを忘れてきてしまったエリック・クラプトン

恥ずかしい。プロとしてなんて恥ずかしいんだ。貴様なんてクラプトンの風上にも置けないヤツだ、そう言ってやりたい気分である。


しかし、こんなふうに考えることだってできるんじゃないだろうか?つまり、


こんな苦境を乗り越える智恵を持っている者こそが真のプロなのだ


と。そう、あのオバマ大統領だって力強くこう言ってるじゃないか。

Yes,We Can !

そうだとも。この世界には「おせち」もあれば、「カレー」もある。パンがなければケーキを喰うだけだ。じゃあ、ギターのないクラプトン、だったら・・・?

あご髭をもぞもぞといじりながらしばらくステージを見回した後、クラプトンはおもむろにステージの片隅に立てかけてあったベースをつかみ歌い始めることだろう。

♪ちぇ~ん~じ ざ わ~るど

そうそう、たとえギターがなくたって、ベース一本でじぶんの世界を表現してこそのプロフェッショナルだ。

そう言いながら、ぼくはおもむろにふだんは湯沸かしとしてしか使っていない特大のドリップポットに手を伸ばし、静かにお湯を落としてみる。気分はもちろん、ベース片手に熱唱するエリック・クラプトンだ。

するとスタッフいわく、

ベースで歌うって、なんかはなわみたいじゃありません?




はい、いますぐ買いにいってきまーす。

注)べつだん筆者は「クラプトン」に、ましてや「はなわ」にも悪意をもつ者ではございませんのであしからず。あ、好意も、ですが。
TIMBER0224

千葉のインテリアショップTIMBER YARD(ティンバーヤード)さんで開催中のイベント「Scandinavia vol.004」でコーヒーを淹れてきました。

JR稲毛駅からタクシーにのって、たどりついたそこは東京湾にもほど近い倉庫街。しかも天気はあいにくの曇り空(夕刻からは雨も降り出して)と、ほんとうにお客様は来るのだろうか?とやや心細くなりながらのスタートでしたが、開店と同時にお子様連れのお母さんや近隣の方々などが集まってきてくださいました。なかにはご実家がこの近くという荻窪時代からの常連さんやmoiにもお越し頂いたことのある千葉在住のお客様など、なじみのある方々も何人かいらっしゃって下さりとてもうれしかったです。

ショップは倉庫を改装したようなつくりになっていて、1階はマリメッコやイーッタラ、スウェーデンやデンマークのテキスタイルや玩具といった雑貨が所狭しと並ぶ、北欧雑貨が好きなひとにはたまらない空間です。いっぽうコーヒーを淹れていた2階のスペースは家具を中心にしたスペースで、デンマーク製の柔らかなあかりの下、手触りのいい木のダイニングセットに腰掛けてコーヒーで一息ついていただけるようになっていました。ぼくもしばらくこのダイニングセットに座らせていただいたのですが、その心地よさといったらもう最高で、欲を言えばこれで暖かい日差しがあったなら、などと考えながらコーヒーを淹れていたのでした。

スタッフのみなさんもとてもあたたかい雰囲気で、そのせいかお客様も心なしか笑顔の方が多かったような気がします。おかげでこちらも気持ちよくコーヒーを淹れることができました。

次回も、

3/3(火) 10:30~夕方まで

TIMBER YARDさんにお邪魔させていただく予定ですので、ぜひお近くの方は遊びにいらしてください。お待ちしております!
出張します(ただし、moiの定休日に2日間だけですが)。

2/19(木)から3/3(火)まで、千葉のインテリアショップ「TIMBER YARD (ティンバーヤード)」さんで「Scandinavia vol.4」というイベントがおこなわれます。

会期中は店内にて、北欧の子供たちに人気の絵本やモビール、おもちゃなどが紹介されるほか、編み物教室やARBIAやGUSTAVSBERGのセカンドハンド品の入荷なども予定されているとのこと。

そしてさらに、

会期中の火曜日2/24と3/3の2回店内の仮設カフェペースにて、ティンバーヤードさんでも人気のアアルトコーヒーさんの豆を使ってぼくがコーヒーを淹れさせていただきます。

お飲みいただけるのは中深煎りのアアルトブレンド、それにいつもmoiで淹れている深煎りのアルヴァーブレンドの二種類です。

当日はただコーヒーを淹れるだけでなく、明るく広々としたティンバーヤードさんの店内で↓の画像のカフェのような感じで、北欧好きの方々との会話なども楽しみながらゆったりとした気分で過ごせたらと思っています。

平日の昼間ではありますが、千葉方面のみなさんをはじめ、ぜひぜひ当日たくさんの方々にご来場いただければと思っております。

なお、くわしくはTIMBER YARDさんのWEBサイトをご覧下さい。ちなみにTIMBER YARDさんの店内には神戸のカフェ「MOTHER MOON CAFE」さんも併設されているのでお食事などもお楽しみいただけますよ。

トリカフェ
「カフェ&レストラン」誌に連載中のコラム「CAFEをやるひと×BARをやるひと」

第25回目のテーマは『外国のお客様』。お店には日本人だけでなく、さまざまな国の人がやってきます。うれしかったり困ったり、当然予期せぬ出来事も・・・。そんな外国からのお客様とのエピソードを綴っています。

ちなみにぼくが書いているのは、韓国の友人ユン・ジョンのお話。ユン・ジョンによるとこの雑誌、ソウルのカフェにもときどき置かれていたりするそうなので、きっと本人も読んでくれることでしょう。

さて、続いてお知らせです。

この連載でご一緒している渋谷のBAR BOSSAが、おなじ渋谷にあるふたつのブラジル系バーと合同で楽しそうなイベントを開催します。

『shibuya B+2』
3月8日(日) 18時~24時 SECO LOUNGE(渋谷)

Live 中島ノブユキ+北村聡+中村潤+畠山美由紀、Pecombo
DJ 中原仁、堀内隆志(Cafe Vivement Dimanche)、橋本徹(Cafe Apres-midi)ほか


すっごい楽しそうですよね!詳細はこちら→◎から。


カフェ&レストラン 2009年 03月号 [雑誌]カフェ&レストラン 2009年 03月号 [雑誌]
(2009/02/19)
不明

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salakassi

ヘルシンキの街角にぴょこっと現れた「ひみつのお店(Salakauppa)」という名前のお店。この店のオーナーはアーティストで、プロダクトデザイナーでもあるアームとヨハン(「COMPANY」名義で活動中)(↓画像)のふたり。

そのふたりが手がける愉快で、ひょっとしたら役に立つかもしれないアイテムの数々が、いろいろな行程を経て「ふたりのお店」に並ぶまでをイラストで表現したエコバッグ(↑画像)が(とりあえずmoi限定で)入荷しました。

色は白地に黒の一種類で、イラストも「COMPANY」のふたりが担当しています。生地は小さく折りたためる程度のやや厚めで、大きすぎず小さすぎず使い勝手のよいサイズとなっています。

価格は、アーティスト作品ということもありやや高めの2,625円(税込み)です。

なお、かれらの作品をあつめたかわいい作品集、COMPANY /COOK BOOKも近々入荷予定ですのでお楽しみに(予価3,465円)。

salakauppaa
一日中ドアを全開にして、シャツ一枚で、あるいはTシャツで通りを行きかう人々の姿を眺めながら、冷房を効かせた店内で冷たいドリンクをつくる。BGMだってカル・ジェイダーのヴァイブとかジョアン・ドナート、あるいはマリオ・アヂネーといった感じ・・・どう考えたって異常だ。

ダウンやマフラーを身につけている人のほうがむしろ、変わった人のようにすら思えてくるこの陽気。おとなりの「サンク」のスタッフSさんが、来る途中タンクトップ姿の人を目撃したと報告してくれたのだけれど、それはちょっとさすがに・・・もしや一年じゅう純白のタンクトップ着用の「裸の大将系」?などと思いつつも、そんなことさえ実際にありえてしまう初夏のようなバレンタインデーなのだった。

ちなみにカウンターの内側はすでに大変なことになってます↓


20090214
shimanestamp

ふだんは衝動買いってほとんどしないんだけど・・・

手紙を出しにいった郵便局で、偶然発見した島根切手

「1シートでよろしいですか?」
「じゃっ、ふたつで!」

と意味のわからない気前よさまで発揮してしまった。ほんとに使うのか、これ?
アーモンド入りチョコレートのワルツ
かれの鼻眼鏡
大きな階段のマーチ
横着者の小さなろくでなし
輪まわし遊びの輪をこっちのものにするために、かれの足の「魚の目」を利用すること・・・

これらはぜんぶ、エリック・サティが書いた曲のタイトル。ついこのあいだ中古CDショップでみつけた、ピアニスト高橋アキによるサティの作品集『童話音楽の献立て表』に収められた曲の一部だ。念のためつけくわえるなら、サティはもちろんあのスーパーマーケットのサティではなくて、20世紀の初頭に活躍したフランスの作曲家の名前である。

それにしたって、なぜサティはこんなおかしなタイトルの曲ばかり作ったのだろう? いや、それに負けず劣らず曲じたいもずいぶんと風変わりなのだけれど。

ひとつ考えられるとすれば、サティは音楽の伝統的な「文法」を無視するために詩的な、そしてシュールなタイトルを必要としたのかもしれないということ。もっといえば、サティは作曲家であるよりはむしろ、「ことば」の代わりに「音」で詩を書く「詩人」なのかもしれない。文法を無視した言語がもはや「ことば」たりえないように、たとえ五線譜を使っていようとも、サティの「音」はあまりにも「音楽」から遠くはなれてしまっている。それにくらべれば、ロックもジャズもよっぽど「音楽的」だ。なぜならそこにはロックの文法、ジャズの文法がたしかにあるから。もちろん、たぶん、ぜんぜんちがった「文法」に則ってつくられる現代音楽だって。サティは、どうなんだろう? 詩の「ことば」のように、「音」をぱつん、ぱつんと音楽の「文法」から外してみせた?

サティの音楽を聴くことは、そう思うとかなり独特な体験に思えてくる。それはまるで、となりのベンチから聞こえてくる詩人の独り言を聞くようなものかもしれない。はっとさせられたり、いっこうに意味がわからず混乱させられたり、突然の鋭いひとことに驚嘆させられたかと思えば、次の瞬間には思わずプッと吹き出してしまうといった具合に。そして「となりのベンチの詩人」とおなじくらい、(たぶん)サティも孤独だ。

と、これはぜんぶ個人的なメモのようなものなものなのでここまで読んでしまったひとには本当に申し訳ない気分なのだが、ここにきて、ようやくサティを聴くことがおもしろくなってきたみたいだ。

ところで(おそらく)誰もが聞いたことのあるサティの曲といえば「Je Te Veux」をおいてほかにない。邦題だと「おまえが欲しい」、英訳したら「I Want You」。なにやらとたんに、「スローなブギにしてくれ」という気分になってしまうから不思議である(←アラフォー限定)。



帰り道、駅の改札にほろ酔い加減のお年寄りが数名、大きな声で別れの挨拶を交わしていた。



じゃっ、また来年!!!




せめてもう一度くらい

年内に会えないものだろうか?

まだ二月なんだし・・・
ppetibon

いま、ジャンルを問わず実際にいちばん観てみたいのはパトリシア・プティボンのステージだ(ついこのあいだ歌モノは聴かないと書いたばかりなのに)。

きょう家に帰ってテレビをつけたら、ちょうどそのプティボンの、去年の初来日でのステージが始まるところだった。ラッキー!

ぼくの場合、音楽を「技術」という「ものさし」で計る耳をもっていない。演奏が上手いからといって感心するようなことがないのだ。それはたぶん、ぼくがほとんどなんの楽器も弾けず、それどころか楽譜すらまともに読めないということと無関係じゃないだろう(要は、ジャッジできないってこと)。そのかわり、「技術」がないぶん、べつのアプローチから音とつきあう術が自然と身についてしまったらしい。ロックもジャズもクラシックも、まったくおなじように聴けて楽しめてしまうのは「ケガの功名」ってヤツだろう。むしろ腹立たしいのは、たとえ技術的に万全でも、そこに精気が、覇気が感じられない演奏である。

話を元に戻すと、テレビで観たプティボンのステージは予想をはるかに超えてエキサイティングな、すばらしいものだった。

このひとのステージからは、歌に魂を宿すためならどんなことだって厭わない、そういう意志がバシバシ伝わってくる。夢遊病のようにステージの上や、時には客席まで降りて歩き回ったり、くるくると表情を変えてみせたり、奇声をあげたり、ヒマワリのかたちをしたヘンなサングラスをかけたかと思えばピエロのような鼻をつけてみたり、そういう行動はすべて音楽のためになされるのであって、音楽へのその執着はむしろ「凄み」すら感じさせる。それは以前観て、そのパフォーマンスの完成度に度肝を抜かれたブラジルのミュージシャン、カエターノ・ヴェローゾのライブにも近しいものである。スタッフの《カトリーヌ》をはじめ、世代を超えた音楽好きが口をそろえて大絶賛していた先ごろのデヴィッド・バーンのライブもたぶん、きっとそんな感じだったのだろう。

次回の来日が、いよいよ待ち遠しい。

節分だったきのうは、毎年恒例の豆まき大会。

投げるのはもちろん大豆ではなく、コーヒー豆。鬼は外、福は内。「ちがいのわかる」オニも、外っ!日本中のコーヒー屋さんや喫茶店の前を通りかかったら、ぜひ足下をみてください。きっとたくさんのコーヒー豆が散らばっているはず。

豆まきのあとは、こちらも恒例年齢の数の豆で淹れたコーヒーを飲む儀式。年々渋みを増してゆく自分に思いをはせながら。

というのは、もちろんウソ。

でも、年の数だけ豆をあつめて量ってみたら意外や意外、たったの5グラム。一杯分にもほど遠いオレの人生、軽すぎ。

まだまだ半人前です。
tsubame2009

早朝からノコノコと新宿まで出かけ、METライブビューイングプッチーニの歌劇『つばめ』(↑画像)を観てきた(新宿ピカデリー)。

ライブビューイングというのは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペラ作品を高画質&高音質で収録し、上演後1ヶ月足らずで世界中の映画館に配信するという試み。ずっと気になってはいたものの、チケットがふつうの映画の約2倍(3,500円)もするのでなんとなく躊躇していたのだ。だいたい、オペラ自体そんなに好きではない。

ただ、今回の演目はめったに上演されることのないプッチーニの『つばめ』。プッチーニのオペラのなかでは(蝶々夫人とかボエーム、トスカ、トゥーランドットなどと比べて)ひどくマイナーな作品とはいえ、バカラックもミシェル・ルグランもアンドリュー・ロイド=ウェーバーも真っ青という美メロなアリア「ドレッタのすばらしい夢」でよく知られる作品だ。映画『眺めのいい部屋』のキス・シーンで使われた曲といえば、「ああ、あれね」と思い出すひともきっといるはず。

でも、早起きをしてまでぼくが観てみたかった理由はほかにもある。それは、完璧なまでに1920年代のアールデコ様式を再現した舞台装置と衣裳のすごさ。いかにもメトらしいお金のかかったプロダクションだ。

社交界の女性たちが着こなすドレスは、例の、ポール・ポワレに代表されるコルセットのないストンとしたフォルムのもので、自由に海を渡って新しい世界へと飛び立つツバメにあこがれる彼女たちを象徴しているかのよう。第三幕での軽快なリゾートファッションも要チェックだし、カフェが舞台となる第二幕の乱痴気騒ぎなど、まさしく『グレート・ギャツビー』の世界そのもの。第一幕、パトロンの邸宅の内装、たとえば幾何学模様にタイルを配した壁や床に、いかにもルネ・ラリック風な扇形の暖炉の柵などディテールにも手を抜いていない。ハイビジョンでたくさんのカメラを駆使しての撮影だけに「どこにも手を抜けない」というのがほんとうのところかもしれないが。極めつけは第三幕の別荘で、背景一面をぶどうをモチーフにしたステンドグラスが覆っている。これはもう完璧にルイス・C・ティファニー。逆にいうとちょっとやりすぎなくらいで、まるで美術館の「黄金の一九二〇年代展」の中で歌手が演じているようにさえみえる。

後になって調べたら、衣裳デザインはFranca Squarciapinoというひとで、ジェラール・ドパルデューが主演した映画『シラノ・ド・ベルジュラック』の衣裳でオスカーを獲っているらしい。舞台美術のほうはEzio Frigerioというひと。このひとはFranca Squarciapinoのだんなさんで、映画やオペラなどおなじ現場で一緒に仕事をする機会が多いとのこと。

ところで、いま気づいたのだが、オペラの記事なのに音楽のことにまったく触れていない(笑)。最初に書いたとおり、ぼくはふだんほとんどオペラを観ないし歌モノも聴かないので、ヒロインを演じたゲオルギューがどうだったとか、相手役のアラーニャがどうだったとか書く資格もないし、そもそも正直なところ書けるほどの印象もない。ゲオルギューはあたかも「着せかえ人形」のようだった。とはいえ、近くで見るとそんなには似合っていないけれど。いや、全然これも音楽の話じゃない。

はじめて接したMETライブビューイングは、舞台の映像だけでなく、幕間に出演者たちにインタビューしたり、客席の様子を映したり、あるいは休憩中、装置の転換のために立ち働く舞台スタッフたちの姿を延々と見せたりと、「オペラ」をより深く知ってもらうためのさまざまな工夫が凝らされているのが特徴的。オペラにかぎらず、演劇だとかミュージカルだとかいわゆる舞台ものが好きなひとなら楽しめるんじゃないだろうか。3,500円はけっして安くはないが、これは面白そうというプログラムであればそれほどには高くない、そんな印象であった。

バレンタイン

早いもので、もう二月ですね。

二月といえば「バレンタインデー」。その「バレンタイン」にむけてスタッフより、なかなかヒュヴァー(=Good !)な提案があったので、ここで紹介させていただきましょう。

それは、先日もご紹介したaalto coffeeさんのコーヒー缶(moiにて好評販売中 大1,200yen 小950yen)に、上の写真のようにチョコレートとか、なにかお好みの、あるいは手作りのお菓子などを詰めてプレゼントするというアイデア。

コーヒー好きの彼氏ではなくても、シンプルでちょっと男子っぽいラッピングとしてよろこんでもらえそうじゃないですか?(こういうちょっとした発想って、なかなか男には思いつかないものなんですよね)

確実に缶を手に入れたいという方は、ご連絡いただければお取り置きさせていただきますのでよろしくお願い致します。
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