北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

2017/07123456789101112131415161718192021222324252627282930312017/09

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
kemonomichi.jpg

引っ越しをかんがえている。いまの家には、気づけばもう六年ちかく暮らしていることになる。よほどその家に愛着があるのなら別だが、ひとところに六年も住んでいればなんとなくお尻のあたりがムズムズしてくるのがふつうじゃないだろうか。それに、いまの家賃はここ最近の相場からすればだいぶ高いような気もする。

とりあえず、どこかいい物件はないものかとぶらぶら散歩する。ずいぶんひさしぶりに、かつて暮らしていた家のあたりを歩いていたら、まだ「けものみち」がそのままの姿で残っていた。家と家とのあいだの細い路地、そのうちの10メートルほどだけがなぜか舗装されることなくいまだ手つかずのまま放置されているのだ。雨が降ればとたんに歩くのにも難儀しそうなやわらかな土、生い茂った雑草、そんな様子からぼくはこっそりそこを「けものみち」と名づけた。

そのあたりに暮らしていたころでさえ、行き帰りにちらりと横目で眺めることはあってもめったに通ることのなかったこの「けものみち」を、そろそろと歩く。ゆうべの雨のせいで、うっかりすると靴がはまってしまうくらい道はぬかるんでいる。そしてぼくは、美しく舗装されたアスファルトのおかげですっかり忘れてしまっていた身体感覚、一歩一歩地面を踏みしめながら歩くという体験をじわじわと思い出す。

「けものみち」は、その歩きづらさによって「歩く」という原初的な身体運動をぼくらに思い出させてくれる。でも、それ以上にそんな危なっかしい歩行は、愉しい。そして、「けものみち」がそのままの姿をとどめているかぎりにおいて、このあたりも有力な候補地にしておこう、そうかんがえたのだった。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://moicafe.blog61.fc2.com/tb.php/1078-c569f018
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。