北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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先日、「店内を禁煙にできないだろうか?」という声がこちらのブログにいくつか寄せられました。そこで、現時点でのこの問題に対するmoiの考え方についてここに書かせていただこうと思います。

まず、ぼく自身「非喫煙者」ですので禁煙を望むみなさんの意見についてはよくわかりますし、不快な思いをされたみなさんに対してはたいへん心苦しく思います。ただし、残念ながら現時点でmoiを「完全禁煙」とすることは不可能です。

その理由は、経営上の問題ということにつきます。

じっさい4年間お店のカウンターに立って見てきたかぎり、

予想以上に、お客様のなかで喫煙される方の割合が多い
とりわけ、
週一回以上足を運んでくださる方々に喫煙者の占める率が高い

という現実があります。いま、moiが「完全禁煙化」に踏み切ったとしたら、おそらくすぐさま経営が立ち行かなくなってしまうことでしょう。

たしかに、交通機関や公共施設、公道、そして職場や家庭といった空間での「禁煙」は時代の流れといえるでしょう。しかし、巷を見回したかぎり「禁煙」を導入している飲食店は驚くほど少ないのではないでしょうか?なんの後ろ盾ももたない個人経営の店にとって、現時点での「禁煙」の導入はあまりにもリスクが大きいと言わざるをえません(実をいえば、こうした「経営上の事情」をお客様に向けて書くという行為はたいへん不本意なことなのですが)。

ふつう、飲食店が「禁煙」を導入する「ワケ」は大きくふたつ考えられます。

ラーメン店やセルフ系カフェのように客の「回転率」を上げたい場合。平たくいえば「食ったらすぐ帰れ」という意志の婉曲的な表現ですね。「ランチタイム禁煙」などという露骨なのもありますが・・・。

もうひとつは、

お店の性質上「禁煙」にせざるをえない場合。たとえば「WILL cafe」さんなどがそうですが、菓子類をつくるキッチンとお客様のくつろぐフロアがつながっているため、販売するお菓子への影響をかんがえて「禁煙」としているようなケースです。

もちろん、オーナーの「主義」でそうしている飲食店もなくはないでしょうが、自宅を改装してつかっているため家賃が発生しない、あるいはべつに副業をもっている、といった事情がない限りはなかなか厳しいはずです。

とはいえ、moiのようにたいへん小さなスペースでは、喫煙されない方にあたえる不快感や負担は並々ならぬものがあるということも十分承知しているつもりです。

moiでは、これまで「消極的禁煙」という態度をとってきました。moiではあらかじめテーブルに灰皿は置かれていませんし、原則としてリクエストされない限りは灰皿をお出しすることもありません(もちろん、あらかじめタバコを吸われると知っている方に対してはそうもゆかないのですが)。これは、もし喫煙せずにいられるのなら極力「禁煙」にご協力くださいという消極的な「メッセージ」のつもりです。

事実、こうした意図を汲んで周囲に配慮しながら喫煙をコントロールされている方々がいらっしゃるということも付け加えさせていただきたいと思います。

ただし、禁煙を望む方々もすくなからずいらっしゃることと思いますので、これを機会に実験的な試みとして月一回の「完全禁煙デー」を設けたいと思います。具体的には、当面

毎月第一土曜日を「完全禁煙デー」

とさせていただきます。初回は9月2日(土)となります。

さて、ここでお願いです。「言うは易し、行うは難し」とことわざにもあるように、こうした制度を導入することじたいはオーナーの決断ひとつ、かんたんなことです。しかしながら、継続するためにはみなさんのご協力がぜひとも不可欠です。

こうした「試み」の成果が売上の数字をともなって実感することができれば、今後さらに日数を増やすことも検討できますし、またその「成功」が他の店舗にも波及してゆくといった可能性も十分にかんがえられます。つまり、この月に一回の「完全禁煙デー」はみなさんとともにつくる「はじめの一歩」といえます。

もし、この「完全禁煙デー」という試みにご賛同いただけるなら、ぜひmoiに足を運んでください(ゆえに、あえてこの記事ではコメント欄は設けません)。 これが、店主からのお願いであり、回答です。

喫煙者の方も、非喫煙者の方も、ぜひこの趣旨をご理解の上ご協力の程よろしくお願い致します。