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北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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oba

たとえ渋滞60kmだろうが、はたまた乗車率200%だろうが、毎年この時期になると耳にする「帰省」という単語には魅力的な響きがある。それは、帰るべき「田舎」をもたないばかりか、子供のころから引っ越しが多く「地元」と呼べる場所すらもてないまま大人になってしまったぼくだから、にちがいない。それでも、もしこのぼくに唯一《ふるさと》らしき場所があるとしたら、それはきっと静岡県にある「沼津」という街であるだろう。

父親の転勤のため、ぼくがその街に暮らしたのは小学校六年の二学期から中学二年まで、たったの二年半にすぎない。それでも、海にも山にもほど近く、たんぼや畑、映画館や工場があって、お金持ちもそうでない人もいるこの土地は、都会の団地しか知らなかったぼくにいろいろなものを見せ、いろいろなことを教えてくれた。ぼくがこの街から「学んだ」ものははかりしれない。だから、ただただこの街の匂いが無性になつかしくて、いまでもときどき足を向けてしまうのだ。まるでそこがじぶんにとっての《ふるさと》であるかのように。

話は変わる。ある日の店での会話。ちょくちょくmoiに足を運んでくださるお客様が、言う。

「実家に行ってきた帰りなんです」
「へぇ~、いいですね。ご実家はどちらですか?」

と、ここまではよくありがちな「客」と「店のひと」との会話にすぎない。ところが、それをきっかけにそのお客様が「沼津市」の出身で、しかもなんとぼくの通っていた小・中学校の「後輩」であることが判明!そればかりか、ぼくの住んでいた家と彼女の実家とがせいぜい2、300メートルほどしか離れていないことも!!!これにはさすがに驚いた。

マルトモだ、石橋プラザだ、スルガレジャーセンターだと年甲斐もなく盛り上がったまではよかったのだが、後からよくよくかんがえてみれば、ぼくがそこに暮らしていた時分には、まだ彼女はそこにはいなかった(厳密にいえばこの地球上に存在していなかった)ワケで・・・

ことはなかなかに複雑なのであった。

※画像はそのお客様からいただいた、実家の畑でおじいちゃんが育てたというメイド・イン・沼津の「大葉」。
コメント
この記事へのコメント
実家から数百メートルの所に住んでいる私にも、「帰省」はちょっぴり羨ましいです。あと、「田舎からこんなに送られてきて…」っていうセリフとかも指をくわえてます。
強いて言うなら私にとっては、祖母の住んでた芦屋かな。芦屋川で魚捕ったり、滝つぼを泳いだり。でもひと夏の思い出だな。
2006/08/22(火) 10:28 | URL | かにゃこ #tHX44QXM[ 編集]
僕の母の実家も
沼津なので、僕も小学生ぐらいまで毎夏休み行っていました。千本浜で泳いだり、狩野川の花火を見たり。もしかして街ですれ違っていたかも?
2006/08/22(火) 13:21 | URL | 梅田 #-[ 編集]
BGMは井上陽水で
> かにゃこさん

魚捕ったり、滝つぼで泳いだりなんて、まさに「あこがれの帰省ライフ」ですね~。家に帰ると、おばあちゃんがスイカを切って待っていてくれたりして・・・いいなぁ。

> 梅田さん

またもやビックリ!!!タイミング的に言って、絶対にすれちがっていたかも。仲見世あたりで(笑)。ぼくも千本浜で泳いだクチですが(地元のひとは「汚い」と言って泳がない)、あそこ急に深くなるからコワイんですよね。
2006/08/22(火) 14:20 | URL | moi店主 #mLjQvPPA[ 編集]
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