北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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きのうのつづきで、「銀座」という街のことをかんがえている。

きょうは「銀座」に行こうー子供のころのぼくにとって、親が口にするその言葉はまさに《魔法の呪文》そのものだった。「銀座に行くんだ」―ただそれだけでもう心はおどり、胸は高鳴った。色とりどりのネオンライト、尖塔のある教会、眩い光をはなつショーウィンドウ、コロセウムのような「日劇」の建物、たくさんの映画館、モダンな風情の近代建築の数々、ふしぎな匂いのする外国のお菓子や雑誌を売るドラッグストア、そして華やかに着飾った人々・・・日比谷から有楽町、そして銀座へと移動するその道のりは、さながら歩くスピードで変化するカラフルでポップなカレイドスコープといえた。

カラフルでポップ・・・そんなイメージが、たしかにかつての「銀座」にはあった。

スタン・ゲッツが、ヴァイヴ奏者のカル・ジェイダーとともに吹き込んだ曲にその名もずばり、「GINZA SAMBA」というのがある。作曲したのは、スヌーピーとチャーリー・ブラウンでおなじみのTV番組『ピーナッツ』シリーズのサントラを手がけたピアニスト、ヴィンス・ガラルディ。初めて訪れたトーキョー、ギンザ、明滅するネオンライトや交差点のヘッドライトの光の洪水、せわしなく行き交うひとびとの姿・・・そんな光景を興奮しながらスケッチしたかのような、スリリングで軽快な、まさに「銀座」の名に恥じない一曲だ。

カラフルでポップといえば、さらにもうひとつ、こんな「銀座」もあった。

かつて売られていた不二家のお菓子に「ザ・ギンザ」というのがあったのをおぼえているひと、いったいどれくらいいるだろう?いろいろなかたち、味のキャンディーやチョコレートを一袋に詰めたものなのだが、その楽しさ、にぎやかさが「ザ・ギンザ」というネーミングにぴったりだった。

残念なことに、いまの「銀座」はカラフルでもないしポップでもない。ではどこかべつにそんな街、そこに行くというだけで心が浮き立ってしまうような場所があるかといえば、さて、どうだろう?思いつくだろうか?

ペトゥラ・クラークの歌う「恋のダウンタウン」。はたまた、シュガーベイブが歌う「ダウンタウン」。かれらが歌う「ダウンタウン」には、カラフルでポップで、だれもが「主役」になれる場所、そんな意味がこめられていたようにおもう。そして、そんな「街」をもてなくなってしまったぼくらは、やっぱりすこしさみしい。


コメント
この記事へのコメント
不二家のキャンディで記憶に残っているのは「ノース・キャロライナ」です。キャロライン洋子が宣伝してました。(ゲバゲバ90分にも出演してました。後にヒューレットパッカードに就職したという話を聞いたけど。)
そういえば、ぐるぐる渦巻きのやつもありましたよね。
いまは、黒い渦巻きも食べます。
2006/08/31(木) 21:03 | URL | Jussi #9GyKgfi6[ 編集]
ぐるぐる渦巻き
Jussiさん

「ノース・キャロライナ」、たしかにそういうのもありましたね。そうそう、「ギンザ]には、そのぐるぐる渦巻きも入ってました。もちろん、黒い渦巻きではありません・・・あしからず。
2006/09/01(金) 12:00 | URL | moi店主 #mLjQvPPA[ 編集]
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