北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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ヴァンパイア・ウィークエンドの3枚目のアルバムを聴いているうち、ふと〝ペイズリーアンダーグラウンド〟などという、とっくの昔に忘れたはずの単語が思い浮かぶものだからすっかり可笑しくなってしまった。

思うに、60年代と80年代はあるメンタリティーを共有しているという点において〝地続き〟であった。レインパレード、グリーン・オン・レッド、ドリームシンジケート…… 80年代初頭、アメリカ西海岸のカレッジシーンに突如巻き起こった〝ペイズリーアンダーグラウンド〟は、まさにそのことを裏付けるムーヴメントといえた。当時、彼らが奏でる60年代後期風のガレージサウンドを〝時代錯誤〟とかんがえるひとは少なかったのではないか。それほどまでに、それはごく自然に80年代の空気になじんでいたのだった(全体的にスパイスに乏しすぎるきらいはあったけれど)。

これといった根拠があるわけではないが、60年代、80年代は、つぎに00年代と〝地続き〟になるだろうという漠然とした予感があった。じっさいのところ、00年代にそれらしい動きは感じられなかった。ようやく00年代の後半になって、80年代のヒットソングの安易なカヴァーやあけすけなサンプリング、ペナペナなシンセサウンドが目立つようになってきた程度だろうか。

それがいま、やや到着は遅れたものの、10年代は60年代、80年代と〝地続き〟となったことを、最近リリースされた『Modern Vampires of the City』というヴァンパイア・ウィークエンドのCDを聴いて確信した次第。そのサウンドがどうのこうの ー60年代ぽいとかNWぽいとかー いったことではなく(もちろんそういう〝匂い〟はたしかにあるにせよ)そこには、あのメンタリティーが、〝柔なくせに時代にむかって牙を剥いてみせるような〟メンタリティーがわんわんとアルバム全体にわたって五月蝿いほどこだましているからである。


モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティモダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ
(2013/05/08)
ヴァンパイア・ウィークエンド

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