北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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五月になると、「五月のミル」をみる。《年中行事》みたいなものである。
milou

感想は、きかないでほしい。この映画、つまり、「ルイ・マル」監督による「コメディー」、しかも相当に「フランス的」な、を語るというのは、ほとんどトリプルアクセル+トリプルトゥループ+トリプルループ並みの難易度の高さなのだから(よくわからないが)。だいたい、ぼくの場合、映画よりも先にステファン・グラッペリののほほんとしたサウンドトラックのほうに親しんでいたものだから、じっさいに映画をみてはじめて、タイトルの「五月」が1968年の「五月革命」を指していると気づいたほどである。ルイ・マル自身、あえて《そのこと》に対するみずからの「立ち位置」をぼやかそうとしているようにもみえるこの作品を、しかしわが家ではたんなる「バカ一家の話」と呼び親しんでいる。「『バカ一家の話』みる?」、「みる、みる」といった具合に。そして毎度思うのだ。「あはは、バカだなあ」と。感想など語れるはずもない。

けれども、ひとつだけ断言できることがある。それは、この「五月のミル」という映画には、やはり「五月」という季節のもつすべてががつまっているということだ。強さを増した光と薫る風、蒼々とした樹々の新緑に象徴される「生命の躍動」、倦怠と頽廃、そして不穏な予感。「五月のミル」をみれば、「五月」はより「五月」らしくなる。

そして、「五月革命」はしかるべくして「五月」に起こったのだ、と思うのだ。
コメント
この記事へのコメント
「五月のミル」のサントラは、いいですね。革命なんて言葉とまったく関係ないような、新緑の満ちた森を思い起こさせるような音楽。ここ数日はつゆのような天候ですが、このGWは晴天続きでしたよね。それで、このサントラをちょうど引っ張り出してかけていました。
2006/05/14(日) 23:18 | URL | BUN #Nk.ZrAb2[ 編集]
再発希望!
BUNさん、コメントありがとうございます。

このサントラを手に入れたのは数年前、そのときにはすでに廃盤になっていたのですが、いまはなき新宿のCDショップの片隅に偶然発見したときはさすがに狂喜乱舞(?)しました。

こんなすてきなアルバムが廃盤だなんて、まったくどうかしています。
2006/05/15(月) 15:15 | URL | moi店主 #mLjQvPPA[ 編集]
楽譜は持っていてよ。
モワドメ、フランスにいると実感できるけど、日本ではなかなか。
革命と音楽、これもまた、日本人にはわからないでしょう。
この映画が素敵に映るのは、どうしてなのかしら?
2006/05/18(木) 14:53 | URL | nannerl #-[ 編集]
革命と音楽
nannerlさん、こんにちは。

革命と音楽、たしかに日本人にはわかりにくい感覚ですね。ショパン、ショスタコーヴィチ・・・革命に刺激されたグレートコンポーザーたちは多いですが、日本だとやはり渡辺美里「マイ・レボリューション」くらいでしょうか???
2006/05/18(木) 17:08 | URL | moi店主 #mLjQvPPA[ 編集]
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