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北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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LUMINE荻窪「サンジェルマン」で、3日間の期間限定で販売していた復刻版シナモンロールです。
saintgermain

いつごろ販売されていたものなのか、またどういう経緯で期間限定で復刻されたのか、基本情報のチェックを怠ってしまっていたのは不覚でした。生地は、よく下町のベーカリーなどで見かける、表面に卵黄を塗ってツヤツヤに仕上げたなつかしいつくり。アイシングのかわりの溶かしバター&ざらめ砂糖も、さすがは「復刻版」というノスタルジックな印象を与えています。

ある意味、これはシナモンロール界のGS、グループサウンズですね。ビートルズやストーンズを真面目に追求すればするほど、なぜか「本物」とはどんどんかけ離れたものになってしまう、そんな日本という風土のもつ強力な磁場をあらためて一個のシナモンロールに垣間見た思いです。
コメント
この記事へのコメント
追憶のサンジェルマン
あの「なつかしい生地」は、言われてみれば日本独特のもの(?)ですかね。強いて言えば、ブリオッシュの生地に近いけれど、卵とバターの風味が全くない…どころか、味も香りもほとんどない(?)ので、食感は全く異なるものの、むしろ団子とか餅とかご飯なんかを思い出したりします(???)。そのルーツはもしかしてアンパン?で、そのヴァリエーションが、クリームパンやジャムパン…?そういえば、サンジェルマンのシャンゼリゼ支店の目玉はアンパンで、パリ在住日本人にウケていましたっけ。
まあ、あのフランスの代名詞のような「クロワッサン」の生地にしたって、元はウィーンから来たものだし、(フランスではpastryのことをviennoiserie=ウィーン趣味といいます)、どの国でも食べ物のルーツを厳密にたどると結構意外な所にたどり着いたりします。進化している証拠ですね。
因みにフランスでは伝統的に、シナモンってあまり使わないんですよ。他のスパイスと一緒に、とかリンゴのお菓子に隠し味的に、というのはありますが。もちろん「シナモンロール」は存在しません(註・アメリカ系の店ではあるかも)。そういえば生姜もほとんど使いませんね。お隣のイギリスではあれほどポピュラーなのに。やはり、インド方面にあまりコネがなかったから、でしょうかね(笑)。
2006/06/06(火) 16:37 | URL | baleine #-[ 編集]
お返事ありがとうございます
それにしても、巨匠のサルミアッキ、店主さんのシナモンロール・・・、探求しますねぇ・・・。
私は「シナモン」味は好きなので、シナモンロールも嫌いじゃありませんが、いかんせん・・・カロリーが高そうで避けています・・・。
そんなに気を付けてるわけではありません。食べたいものはたんと食べてます。でもシナモンロールって特に高カロリーな気がします。パン系は大好きだけど、どーもあのアメリカ人の好きな「シナボン」のインパクトが・・・。
もちろん、ここでみなさんの言う「シナモンロール」とは似て非なる物?!と思っておりますが・・・。
「サルミアッキロール」っていかがです?・・・さすがに私も食指は伸びないだろうなぁ・・・。
2006/06/06(火) 19:13 | URL | MIZUKI #C111xkFY[ 編集]
コメントありがとうございます
> baleineさん
こんにちは。あの生地、たしかにブリオッシュに近い気がしますが、でもやっぱり日本独特のような気がしますよね?いわゆる「デニッシュ」も、デンマークでは(もちろん)「デニッシュ」とは呼ばないようです。あれもたぶん、ウィーンから北上してきたもののような気がします(詳しくは知りませんが)。

フランスではシナモンを使わないという話。いわれてみればナルホドですね。たしかに、お菓子にしても、オーソドックスな「フランス料理」にしても、濃厚なバターの味わいが中心のような気がします。「コネ」のせいなのでしょうね、きっと。

> MIZUKIさん
こんにちは。日本でシナモンロールというと、やはり高カロリーのアメリカンなやつを思い出されるでしょうが、フィンランドのものはまったく違います。そこで、ここ日本でなんとかあちらのシナモンロールに近いものを食せないものだろうか、というのが実はこの「シリーズ」の趣旨なのです。ちなみに、「サルミアッキロール」はEi kiitos(No thank you)です。
2006/06/07(水) 13:32 | URL | moi店主 #mLjQvPPA[ 編集]
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