北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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ここでちょっと箸休め。

休みの日、ぶらりと『マン・オン・ワイヤー』という映画を観に行ってきたのだが、これが予想をはるかに超えてよかったのだ。

一九七四年、ニューヨークのいまはなき「ワールドトレードセンタービルディング」のツインタワーに綱を渡し、綱渡りをしてみせたフィリップ・プティという男をめぐるドキュメンタリーフィルムである。

さまざまなエピソードが、本人そして関係者(=共犯者)たちへのインタビューや記録映像、再現フィルムなどを通してつづられてゆくのだが、そのなかで気になったのは彼が「綱渡り」を「独学で」始めたということ。だれに教えられたでも薦められたでもなく、彼はみずからの意志で、その欲求のおもむくままに「綱渡りの男(=MAN ON WAIRE)」になったのだ。その意味で、かれはけっして「大道芸人」ではない。どちらかといえば「登山家」のような精神で、かれは綱の上を歩く。

ところで「綱渡り」という単語にはとても孤独なイメージがつきまとうが、「綱渡り」はけっしてひとりではなしえないということを、この映画からあらためて知った。まるでなにかに取り憑かれたかのように空を歩くことに固執するフィリップ・プティという男を「死なせないため」に捧げられた、信じがたいほどの無償の愛情と友情。ワールドトレードセンタービルディングでの綱渡りという「偉業」にどこか神聖な儀式のような厳かさを感じてしまうとしたら、それはたぶんそのピュアな愛情と友情のためだろう。

さまざまな人々の「人生」が、邦題にもなっている「綱渡りの男」ということばに収束してゆく。感動的で、また同時にほろ苦い「物語」である。
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