北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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「坂道が多く 世界のどこよりも不便だ」

とは、アキ・カウリスマキの映画『カラマリ・ユニオン』の冒頭、15人の男たちがこの町からの「脱出」を決意して読み上げる口上の中の一節。そしてじっさい、この町には坂が多い。こんな気持ちよく晴れ上がった日ならともかく、情け容赦なく道が凍てつく冬の季節、このあたりを移動するのはけっしてたやすいことではないだろう。のんきな旅人でもそのくらいはよくわかる。

昼間は大丈夫だと思うけど、まあ、気をつけて

現地の友人からそう言われたこのあたりは、たしかに観光客がカメラなどぶらさげてヘラヘラ歩くには不似合いな一帯である。ポルノショップや怪しげなマッサージ店が軒を連ね、パブの前では飲んだくれのオヤジどもが昼間っからたむろしている。あまり目つきのよろしくない人々も少々。とはいえ、まあ、ここはヘルシンキ。東京でいえば歌舞伎町や大久保あたり、浅草の裏通りに深夜のセンター街を歩くくらいの心づもりでいればなんとか対応できるだろう。じっさい聞いたところでは、大久保あたりではうかつに写真なんて撮れないらしいし。ポケットに忍ばせておいて、撮りたいときはさっとシャッターを切る。そんな芸当のできるコンパクトのフィルムカメラがこういうときには威力を発揮する。

ホームレスにジロジロ見られながら歩いていると、底抜けに陽気なチャイニーズのおやじから中国語で話しかけられた。奥さんいわく、「さっき食事の配給所みたいなとこに並んでたよ、あのひと」。「同胞」と思われたのだろうか? それともそこまで町に溶け込んでいた? いや、そんなこともないと思うのだが(笑)。

とはいえ、ちょっとスノッブな匂いのある「Design District」よりも、案外このあたりの「猥雑さ」のほうが肌に合うというのもまた、事実。近ごろでは若いアーティストたちが好んでこのあたりに居を構えているらしいが、なにかをつくりだそうというひとびとにとってヘルシンキは少しばかり「清潔」すぎる気もしなくない。かえってこれくらいがちょうどいいのかもしれない。

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Terveisiä Hikiästä
Moi

Katselimme blogiasi ja varsinkin kuvia Helsingin vierailustanne.
Hienoja kuvia; sitä ei täällä aina huomaakaan mikä voisi olla kiinnostavaa e-347
2009/07/23(木) 05:17 | URL | Viivi, Inka ja Antti #D/wFYMB2[ 編集]
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