北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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世界最小のアールト建築。

ヘルシンキの中心部、エロッタヤ(Erottaja)にポコッと建つ地下入り口である。奥行きはそこそこあるものの、正面からみるとご覧のとおり、ひとが一人通れる扉が三つ並んだだけのコンパクトさ。

60年代初頭にアルヴァー・アールトのアトリエではたらいた経験をもつ武藤章『アルヴァ・アアルト』 (鹿島出版会)によると、「冬戦争」直後の1940年におこなわれた地下防空壕のコンペで一等を穫ったプランだそう(実際に完成したのは1951年)。

おなじ本によれば、このときのアールトの案は

広場の地下に防空壕を設け、その入口を交通分離帯の中におき、しかも入口の周囲をガラス張りにすることによって交通機関の視野を妨げないようにする

というものだった。

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↑一見気づかなくても、ちょっとしたディテールが紛れもなくアールト。

現在は地下駐車場の入り口となっているため利用者以外なかに入ることはできないが、地下がちょっとした商店街のようになっていた時代もあるようだ(その当時の入り口はこちらのブログで見れます→●)。かつては防空壕の一角が「公衆便所」として利用されていたようで、先ほどの本にはおもいっきり「地下の公衆便所の入口」と紹介されている。

ぼくらは、ここに車を停めていたえつろさんにくっついて地下の駐車場まで下りることができた。地下鉄の駅とおなじく、いざというときにはいまでも「シェルター」として活用される。もちろん、そんなことにはけっしてなりませんように。

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コメント
この記事へのコメント
公衆便所
アキ・カウリスマキの映画「マッチ工場の少女」で主人公イーリスがダンスパーティに行く前に派手な衣装に着替えに「公衆シャワー」に行くシーンがこの「地下公衆便所」。撮影は20年くらい前と思いますが、当時の地上の入口と内部が一部映ってますよ。
現在はトイレもシャワーもないです。残念。
2009/07/08(水) 17:36 | URL | えつろ #vab52Y.M[ 編集]
早速、借ります
> えつろさん

「マッチ工場の少女」といえばまだフィンランドの土地も踏む以前、アキ・カウリスマキという名前すら正確に暗唱できなかったころ、「フィンランド」というキーワードだけで借りて観て衝撃を受けた作品です。以後ふたたび観ることを軽く避け続けてきた作品ではありますが、Erottajaの地下入口侵入を記念してもう一度観てみようかと思います。
2009/07/08(水) 20:47 | URL | moi店主 #mLjQvPPA[ 編集]
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