北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

2017/07123456789101112131415161718192021222324252627282930312017/09

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ひと頃、小鳥の声が入ったCDを探していた。カフェのBGMに使えるんじゃないか、そうかんがえたのだ。

探してみるとたしかにないこともなかったが、残念ながら店でかけられそうなCDとなるとほとんどなかった。ヒーリング、っていうんですか? なんのひねりもない陳腐な音楽が重ねられているものだったり、あるいは、さまざまな種類の鳥たちがさながら「紅白歌合戦」のごとく次々に登場しては美声を自慢げに披露するようなものだったりと、どうもぼくの抱いているイメージとはかけはなれたものばかり。

ぼくが欲しいのは、森のどこか一カ所に集音マイクを立てて鳥の声や木立を吹き抜ける風の音をそのまま、できうるかぎり最小限の加工しかほどこさずに収録したようなCDなのである。だが、ひと握りの物好きのためにCDをつくってくれるほどレコード会社はヒマではない。じぶんが集音マイクを担いで森にゆくか、さもなくばどこかの親切な音の採集家がプライヴェート音源を譲ってくれるのを待つしかないだろう。早い話、あきらめろ、ということだ。

その代わり、と言ってはなんだが、いま、ぼくの手元にはブロッサム・ディアリーのCDがある。

大好きな「Sunday Afternoon」をはじめ、可愛らしい楽曲がならんだ1973年発表のアルバム『Sings』に、さらにブロッサム自身が書いた曲ばかりを合計8枚のアルバムからあつめた2枚組のCDだ。

低音の鳴らないモイのスピーカーで薄めの音量でこのCDを流すと、なかにはグルーヴィーなベースラインをともなう曲なんかもあるのだが都合よく? カットされて、もともと小鳥みたいな彼女のヴォーカルばかりがあたかも本当に、小鳥のさえずりのように聞こえてくるのだった。そしてカフェの空気もわずかばかり鮮度を増すのだ。

シングス:ブロッサムズ・オウン・トレジャーズシングス:ブロッサムズ・オウン・トレジャーズ
(2004/02/06)
ブロッサム・ディアリー

商品詳細を見る


余談。

このアルバムにはブロッサム本人と親交のあった音楽ライター、高田敬三氏の文章が寄せられていて、そこにはごく近い距離で接したひとしか知りえないような貴重なエピソードも披露されており興味深いのだが、個人的に「うれしい発見」だったのは次のふたつ。

その1。1978年にブロッサム・ディアリーが来日した際、吉祥寺のジャズクラブ「サムタイム」でも公演がおこなわれたということ。モイの前の通りをまっすぐ進んでサンロードとぶつかる手前の地下に、「サムタイム」はある。もしかして店内のどこか、壁かなにかに彼女のサインが残されていたりするのだろうか・・・

その2。ブロッサム・ディアリーのお母さんはノルウェーからの移民だということ。じぶんが惹かれるものはいつも、どこかでほんの少しだけ北欧とつながっているのだ、という意味で。
コメント
この記事へのコメント
小鳥の声といえば
http://catfish-records.ocnk.net/product/3587
↑も良いですよ。
早朝5時、緑に囲まれた湖上のステージでの演奏を収録したライブ盤で、森の中で鳴き交わす小鳥たちの声が入っています。
曲の方は、インプロっぽくもあり、叙情的でもあり...の聴き飽きない一枚です。
スウェーデン人ふたり、ドイツ人ひとりのトリオだから、バッチリ北欧でしょ?
moiに合うかは判りませんが。
2009/07/29(水) 23:08 | URL | Qoo #M.XkeJIA[ 編集]
これはどうですか?
「カフェ開業」でぐぐって辿り着いてから、ずっと拝読しています。
私はセラピストなので、ヒーリング音楽や自然音のCDを数枚持っています。
これなんかは、比較的音楽などの余計な音が入っていないシリーズなのでお勧めなのですが、如何でしょう?
自然の素晴らしさに触れる時、どんなに美しい音楽であったとしても邪魔になってしまう事もありますよね・・・
2009/07/30(木) 12:31 | URL | genta2005 #-[ 編集]
こんにちは
> Qooさん

かなりよさげなCD、教えていただきありがとうございます!

朝5時、水上のステージ、風鈴のようなオブジェetc、思わず身震いしたくなるようなシチュエーションですね。

どこも在庫切れみたいですが、ちょっくら捜してみますね。
2009/07/30(木) 15:33 | URL | moi店主 #mLjQvPPA[ 編集]
こんにちは
> genta2005さん

ブログをお読みいただいているとのこと、ありがとうございます!

こちらは自然音が中心のCDなのでしょうか? 売る側としては、なにか付加価値をプラスしなければ売り物にならないという発想なのかもしれませんが、この手のCDにはどうにも「蛇足」に感じられるものが少なくないんですよね。

むかしは音のない部分だけをひたすらループして好きなCDにかぶせたりしていたのですが、それも今となっては面倒くさくて・・・

参考にします。ありがとうございました!
2009/07/30(木) 15:38 | URL | moi店主 #w3LwE.AY[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://moicafe.blog61.fc2.com/tb.php/753-f671f786
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。