北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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ひさしぶりに御茶ノ水の中古レコード屋へ行ってみたら、フランスの往年のピアニスト、ロベール・カサドシュのCDが廃盤のものなどいろいろと出ていた。

さては、だれか死んだのか? そんなふうに思ったのは、ついこのあいだ入ったレストランでたまたまこんな会話を耳にしていたからである。ワインのコレクターとおぼしき男性がおなじテーブルの知人に話していたのだが、ワインをコレクションしている人間はコレクター仲間が死ぬと、そのコレクションが市場に出回るのでつい浮き足だってしまうのだという。えげつない話だなあ、なんてそのときは聞きながら思ったのだが、レコードやCDにしたって事情はおなじだろう。

そんなわけで、幸運なハイエナのようにしてカサドシュのCDを手に入れた。一枚は、カサドシュが奥さんのギャビーと連弾したモーツァルト、シューベルト、それにフォーレの録音。もう一枚はやはりギャビーと共演したバルトーク、サティ、ドビュッシーに、おなじくドビュッシーのヴァイオリンソナタとチェロソナタを加えたもの。それぞれ八百円くらいだった。

演奏は、きっと「巧さ」という軸でいえばもっとべつの選択肢もあるだろうけれど、ちょっとしたフレーズのチャーミングなこと、頑張りすぎないからこその洒脱さといった点では抜きんでた存在という気がする。それに、このロベールとギャビーのカサドシュ夫妻ほど絵になるデュオというのもなかなかいそうでいない。買ったCDのリーフレットには、ギャビーとパイプを口にくわえたロベールがふたりでピアノにむかっている様子を収めた写真がのっているのだが、できるものなら引き伸ばして部屋に飾りたいくらいである。海辺を傘をさして歩くカザルスの後ろ姿とか指揮者のピエール・モントゥーだとか、昔の演奏家には「絵になる」人物が多い。

減点方式の時代ゆえか、演奏もふくめこういう鷹揚な「いい顔」に出会える機会もめっきり少なくなってしまった。
コメント
この記事へのコメント
聴きたいです♪
岩間さん

今度ジャズ喫茶か名曲喫茶やってください。

フィンランドタンゴの夕べでもいいです。
2009/12/10(木) 10:23 | URL | yumico #-[ 編集]
こんにちは
> Yumicoさま

いいですね~。やりたいですね~。でも、儲からなさそうですね~(笑)。ま、いまに始まったことじゃないですけどね(苦笑)。
2009/12/10(木) 19:00 | URL | moi店主 #mLjQvPPA[ 編集]
ほろ苦いですね
おっしゃる通り。

そうですねー儲からなそうですね。
(苦笑)

人もまばらに、コーヒー一杯で
お客が何時間も音楽に聴きいっているような空間。

うーん、でもたまらないですね。

タンゴはそういう雰囲気に合うのでは。フィンランドで耳にするような
サウダージ調なタンゴ。

今度音楽を切り口に語ってください!ぜひぜひ。
2009/12/11(金) 00:15 | URL | yumico #-[ 編集]
こんにちは
> Yumicoさん

イベントとして「名曲喫茶」なんてやっても面白いかもしれませんね。

冬に、北欧の音楽だけの名曲喫茶・・・いかんいかん、また儲けとは程遠い話を(笑)。
2009/12/11(金) 12:47 | URL | moi店主 #mLjQvPPA[ 編集]
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