北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

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ツイッターで「moi」をフォローしてくださっているみなさんには、先日そのみなさんのタイムラインを汚してしまったことを謝らなきゃならないかもしれない。火曜日の夜、DOMMUNEのUSTREAMでライブ中継されたDJ「L?K?O」のパフォーマンスのあまりのすばらしさに、ついついはしゃいでしまったのだ。

とはいえ、ぼくはこのL?K?OというDJについてなにか知っているかというと、どこかのフライヤーでたびたびその名前を目にしていたくらいで、正直なところなにひとつとして知らないのだった。じゃあなんで聴いたのサ、と言われれば、それはぼくがフォローしている@easygo33さんが「と思ったら、こっちも凄い!」とつぶやいていたからにほかならない。この@easygo33さん、プロフィールからは現在なにをなさっているのか判らないのだが、じつはぼくが十代のころ愛読していた某音楽誌でライターをなさっていた方で、この方が書いたレビューを読んで手に入れたレコード(CDじゃなくって、ね)もたくさん、ある。なので、いま彼がどんな音楽を「すごい!」と思うのか、そんな好奇心からクリックしたのだが、結果は21時すぎからラストの0時まで3時間近くPCの前で釘付けになってしまった…… 。

それにしても、この夜のL?K?Oのパフォーマンスときたら、音楽をカテゴライズして聴くことを嘲笑うかのような自由奔放さでぼくらをガンガン揺さぶってくる。その揺さぶりかたがもうハンパじゃないのだ。

ぼくが聴き始めたときにはラヴァーズロックのようなやや甘めの選曲だったのだが、気づけばアラビア語? のダンスミュージックとなり、かと思えばいきなりメタリカ(笑)がかかるといった具合。その後インドの歌謡曲風が続いたと思えば、なにを思ったかいきなり山城新伍の「鞍馬天狗」である。どうなっているんだ、まったく! そうしてさらに日本語のレゲエなども交えつつ、ふたたびスイートな歌モノで締め括る。一見支離滅裂にも映る、というかじっさい支離滅裂なのだけれど、そんなジャンルを超えた音楽が、でも、抜群のテクニックに裏打ちされた「つなぎ」によってまったくそんなふうに感じさせないのは見事としか言いようがない。だって、ふつーメタリカじゃ踊れないでしょ!? そんなわけで3時間以上も飽きることなく、まるで万華鏡のように次から次に姿を変える音の渦に翻弄されっぱなしだったのである。

けれども、もうひとつ感激したのはこのライブパフォーマンスを実現可能にしたUSTREAMという動画共有サービスだ。USTREAMではブラウザの左側にライブ映像が流れ、右側にはその映像に寄せられたコメントがツイッターの形式でリアルタイムに表示される。もし動画を見るというだけであれば、生放送のYouTubeやニコニコ動画といった感じに過ぎないのだが、このUSTREAM最大の魅力はこちらのコメントがリアルタイムに流れ、それを映像の流し手もチェックすることができるという「双方向性」にこそがあるといえるだろう。今回のL?K?Oのパフォーマンスでは、ぼくが見始めたときにはまだ1,000人ほどだった視聴者数が、ライブに感動したひとたちが自分のツイッターをつかってどんどん告知してゆくことで、最終的には4,500人以上にまで膨れ上がっていた。「おっ、なんか面白そうなことやってるぞ」と言ってどんどんひとが広場に集まってくる、そんなイメージである。しかも世界中にいるひとびとが、自宅なり職場なりに居ながらにして、である。

たぶん、この日ライブを観ていたのはクラブにしょっちゅう足を運んでいるようなひとたちばかりではなかったはずだ。時間がなくて、あるいは地方に暮らしていて行きたくても行けないひともいれば、音楽は好きだけれどもクラブに行くのはちょっと…… というひともいたことだろう。どんどん流れてゆくコメントをみて知ったのだが、中学生や高校生もいたし、とりあえず好奇心からクリックしたというひともいたにちがいない。そんな世代も趣味もちがう4,500人あまりのひとたちが、ひとつの「音楽」を共有していることのスゴさ。そして、観ている者たちが口々に感想を述べあい、それを確認しあうことでいままさに同じひとつの音楽を共有していることを体感し、そのとき「視聴者」は「参加者」へと変わる。「点」でしかなかったひとりひとりの「視聴者」たちが、「参加者たち」として面的な拡がりを手にするのである。

折しも、このパフォーマンスを視聴していたいとうせいこう氏は思わずこんなふうにつぶやいている。


これはもう空間とか超越したフェス


まさに言い得て妙。ほかにも、コメントでは「サマー・オブ・ラブ」について触れる者、「10年代の幕開け」と述べる者もいて、「音楽」を介したなにか新しいムーブメントの胎動を口にする者たちが大勢いたのだった。すくなくとも、こう述べることはけっして間違っていないはずだ。

これはたんなる「ライブ」じゃない、「フェス」なのだ。
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