北欧、フィンランドをこよなく愛するカフェ店主がつづる日々のあれやこれや。

2008/04123456789101112131415161718192021222324252627282930312008/06

札幌にはいい喫茶店が多いらしいーなにかの折に、ふと耳にするそんな台詞。『さっぽろ喫茶店グラフィティー』という本を読んでいたら、またそんな言葉を思い出した。

この本に登場する「喫茶店」はざっと50軒あまり。そのほとんどは札幌で青春時代をすごし、タウン誌の編集長もつとめた著者にとって思い入れのある、70年代から80年代にかけて札幌のまちを彩った喫茶店である。

読んでいてまず驚かされるのは、どの喫茶店もたいへんユニークで個性にあふれていること。それが「札幌」という場所のせいなのか、時代のせいなのか、はたまたその両方なのか、判然とはしない。ただ、いま自分が生きている時代、場所について、ひとはふつう俯瞰する眼を持ち合わせてはいないものだ。案外、こうして時を経て整理し直すことではじめて明らかになることなのかもしれない。

そしてもうひとつ、多くの店のオーナーが、コーヒーの味についてひとかたならぬ「こだわり」を持っていること。しかも時代は「喫茶店」という業態の全盛期、一日15回転(!!!)などというほとんど「天文学的数字」のような狂騒の中でなお、けっしてその「軸」だけはブレていないのはまさに札幌の「喫茶人」の気概であると同時に、よい店を育てる札幌のひとびとの質の高さといえるかもしれない。

余談だが、個人的に気に入ったのは「act:(アクト)」という名のジャズ喫茶。オープンは1970年、内装はなんと内田繁。そのむかし、ぼくが夢想した架空のジャズカフェのイメージにあまりにもぴったりなのだ!スゴイ!行ってみたかった。

さっぽろ喫茶店グラフィティー さっぽろ喫茶店グラフィティー
和田 由美 (2006/01/10)
亜璃西社

この商品の詳細を見る
コメント
この記事へのコメント
うーん
本当にどんな本だろうか気になってしました。いつか読んでみたいですね。色んな意味で日本には色んなカフェの色んな話が存在しているからとても楽しいです。
そして今日少しだけですがカフェアンドレストランの岩間さんのレビューを読みました。今度は是非見せてください。^^
2006/07/02(日) 23:05 | URL | ユンジョン #JwHFGtIk[ 編集]
コメントありがとうございます
> ユンジョン

いまから20年、30年前には、日本のどの町にももっとたくさんの喫茶店があって、にぎわっていたのだそうです。いまから考えると、夢のような話ですが。
2006/07/03(月) 14:40 | URL | moi店主 #mLjQvPPA[ 編集]
はじめまして。

何度かお店にmoiに行かせていただいたことがある者です。

以前自分のブログにも「さっぽろ喫茶店グラフィテイ」について書いたことがありして、呼んでいて嬉しくなってしまいました。
http://ssbs.blog36.fc2.com/blog-entry-100.html

今でも札幌には個性豊かな趣味の良い喫茶店が多いです。
2006/12/20(水) 13:50 | URL | はじめまして #-[ 編集]
こんにちは。
> リネンさん(でよいでしょうか?)

コメントありがとうございます。その後、札幌へと赴く機会はまだ訪れませんが、リネンさんがブログで紹介されているお店はどこも行ってみたいところばかりです(とくにbasic)。

次回moiにお見えの際はぜひいろいろ教えてください。
2006/12/21(木) 19:38 | URL | moi店主 #mLjQvPPA[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://moicafe.blog61.fc2.com/tb.php/91-882cd780
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック